(『天然生活』2024年9月号掲載)
家族の大切な思い出を切り取った「手づくり絵本」
ささやかな日常のひとこまから物語の種を見つけては、絵本を手づくりしてきた町田さん家族。母・万里子さんが中心となり、1970年代より現在まで約90冊の絵本を生み出しています。
本記事では、娘・はる香さんのひと事から生まれた野菜の絵本「やさいのくにのぼうけん」の一部をご紹介します。
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娘のひと言から生まれた版画絵本
『やさいのくにのぼうけん』

作・絵/町田万里子
万里子さんが台所で野菜を切っていたとき、かぶの茎の切り口を見たはる香さんが「きれい」とひと言。子どもの目線に立ってみると、たしかに野菜の切り口は、お花や雲、葉っぱのよう。そんな野菜を版画にして物語を考えた1冊。

かさ さしていこう
でも、だんだん はげしくなるよ
子どもたちが「やさいのくに」へ冒険に出かけると、へびが現れたり、迷路に迷い込んだり。激しい雨が降ってきたら、赤と黄色の傘を差してずんずん進む。実はこの国、れんこん、オクラ、カリフラワーなどの野菜でできている。「わかるかな?」とクイズにして楽しむ絵本。
Copyright © MARIKO MACHIDA ※本記事の無断転載、使用を禁じます
〈撮影/星 亘 構成・文/石川理恵〉
まちだファミリー
母・万里子さんは元小学校教師。長男の穂高さん、長女のはる香さんの育児中は専業主婦になり、手づくり絵本を通じて地域活動に励んだのち、教師に仕事復帰。現在は病気療養中。父・弘さんは元高校教師(化学)。2016年より「ヒロシとマリコの手づくり絵本展」を開催し、縁のある場所を巡回。インスタグラム:
@mahiro_publishing
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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万里子さんと弘さんの手づくり絵本展が開催!
会場では手づくり絵本を手に取ってご覧いただけます。
家族の思い出がつまった、世界に1冊の絵本の魅力をお楽しみください。
「ヒロシとマリコの手づくり絵本展 in Toshima city at 豊島区立熊谷守一美術館」
● 開催日時:2025年10月28日(火)〜11月2日(日)
10時30分〜17時30分(最終入場17時まで)
※最終日は16時閉場
● 観覧料:無料(常設展示は有料)
● 会場:豊島区立熊谷守一美術館3階ギャラリー
https://kumagai-morikazu.jp/
詳しくはこちらから
https://kumagai-morikazu.jp/exhibition/rJfQ56fk
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