• 多くの仕事を経験し、50カ国を旅してきた作家・有川真由美さん。仕事や家事、友人との時間に追われながらも「無理をせず、楽しく、ラクに生きる」ことを大切にするようになったら「いい暮らしをしてますね」と言われることが増えたといいます。著書『いそがしいのに豊かな人のずるい習慣88 ーていねいな暮らしはできないけれどー』では、心も体も暮らしも豊かになる、ちょっとずるくて賢い生き方のヒントが綴られています。今回は、自分とのつき合い方がうまくなる「ずる瞑想」の方法を紹介します。

    “いまの自分”を導いてくれる、ずる瞑想

    朝日に手を合わせた後のルーティンになっているのは、10分間、瞑想をすること。

    以前から心を整えるために、ちょこちょこやっていましたが、朝の習慣にすることで1日を気分よく始められ、一つひとつの作業への集中力が高まったのです。

    私の瞑想の方法はいたって簡単。

    ① 背筋を伸ばしてラクな姿勢で座る(椅子に座っても、あぐらをかいてもOK)
    ② 自分の呼吸や体の感覚に意識を向ける(4秒で深く息を吸い、4秒止め、8秒で吐く)
    ③ 感情や思考が浮かんでも、「いまはいい」と棚上げして呼吸、感覚に意識を戻す

    どっしりと座って雑念を払い、「いま、ここ」に生きていることを意識する“マインドフルネス瞑想”は、目の前のことに集中する癖と、自分のなかで起きていることを客観視して気づく癖を養ってくれます。それも無理をせず、自然に。

    そもそも人間の頭というのは、ぼーっとしているときほど脳がフル回転で動いていて、「そうだ。あの人にLINEの返信をしなくちゃ」「今日は仕事がたくさんあるなー」「昨日、あの人にへんな言い方しちゃったけど、気を悪くしたかな」など、頭がとり散らかった状態になるもの。

    ですが、ほとんどは実態のない“妄想”で、それに対して、イライラ、クヨクヨといった感情がわきあがってくるのです。

    必要なことはあとになっても思い出すので、そのときに対処すればいいだけ。

    いままでの人生でもなんとかなってきているから「後回し」にしても大丈夫。

    余計なことは考えずに「いまはこれに集中する」「この場では、これを楽しむ」と、目の前の一つひとつに向き合うことが、心を豊かに満たしてくれることにつながります。

    瞑想をするようになって、「こんな瞬間が好き」という喜びのスイッチを見つけて正直な選択ができたり、「なんか引っかかる」という心の違和感に気づいて対処したり。

    自分とのつき合い方がよりうまくなりました。

    まったくお金をかけずとも、幸せになれる道を示してくれる鍵が、“瞑想”のなかにあると実感しているのです。

    * * *

    『いそがしいのに豊かな人のずるい習慣88 ーていねいな暮らしはできないけれどー』

    『いそがしいのに豊かな人のずるい習慣88 ーていねいな暮らしはできないけれどー』(有川真由美・著/扶桑社)

    ずる習慣

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    ちょっとのアイデアで充実して、ラクに生きられる


    仕事、家事、趣味、人づき合い......とにかくあわただしい毎日。
    だからこそ一度、なにを大切にするかを立ち止まって考えた。
    それから“無理せず”に“楽しい”“ラクちん”って思えることを優先するようになった。
    すると、「いい暮らしをしてますね」「いつも充実してそう」って言われることが増えて。
    思いがけず、心も体も、暮らしも豊かになっているのかもって。
    そこで見つけた少しだけずるい暮らしの知恵が、あなたのヒントになれば嬉しい。
    (本書 帯コメントより)

    「いそがしいのに豊かな人のずるい習慣」ラインナップ一例
    ・ゲストに料理してもらうという“おもてなし”?
    ・我が家のゲストブックを作る
    ・朝日と夕日に感謝の「儀」
    ・“いまの自分”を導いてくれる、ずる瞑想
    ・卓球教室という大人のエンタメ習い事
    ・「二十四節気 七十二候」で季節の気配を味わう
    ・食材や食品を作っている人から買ってみる
    ・シンプルらくちんで映える、ほったらかし料理
    ・テレビよりプロジェクターで10倍感動する
    ・スケジュールは、まず「遊びの予定」から入れる
    ・友人を訪ねるひとり旅

    などなど掲載



    <著者/有川真由美>

    有川真由美(ありかわ・まゆみ)
    作家、写真家。鹿児島県姶良市出身。台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌などで執筆。約50カ国を旅し、旅エッセイも手がける。著書は『いつも機嫌がいい人の小さな習慣 仕事も人間関係もうまくいく88のヒント』(毎日新聞出版)、『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(PHP 研究所)『「気にしない」女はすべてうまくいく』(秀和システム)など多数ある。



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