(『天然生活』2022年10月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
長年愛する定番服に遊び心をひとさじ添えて
「減らしているつもりなのに、改めて数えると、多いわねえ」と、照れくさそうに笑う德田さん。仕事柄もあり、四季を通じて多様なアイテムに囲まれています。
定番服の着こなしの印象がありますが、「同じ服を何枚も買いそろえるタイプではなくて。少しずつ違うデザインのものばかりですね」とはさすが。
「たとえばボーダーも、ピッチの違い、アームホールの違いなどでバランスは大きく違ってきます。とくに気に入った襟ぐりのトップスを見つけたら、ブランドにこだわらず買い求めます」

「気合いを入れたおしゃれの服選びはここで」という屋根裏のクローゼット部屋。ハンガーラックも靴も選びやすいよう色や素材別に並べた「見せる収納」で楽しく、使いやすく
定番モチーフも、実は時代によって少しずつ変化しているもの。その移ろいを取り入れながら、変わらない「自分らしさ」を表現するのが理想と話します。
「カジュアルをエレガントに、エレガントは軽快に。そんな遊び心を効かせたコーディネートが『私らしさ』だと思っています」
德田さんのクローゼットの中身
春・夏のお気に入り
庭仕事に趣味のペタンクにと、活動的になる春・夏は、カットソーが欠かせない相棒。
「コーディネートのためはもちろん、汗をかいたら気軽に着替えられるように、少しずつ数が増えてきました」
「乾きやすくて重宝」という、天然素材のシャツもバリエーション豊富に。
- カットソー(Tシャツなど半袖)⋯⋯28枚
- ブラウス、シャツ(半袖)⋯⋯25枚
- カーディガン(コットン)⋯⋯7枚
- タンクトップ、キャミソール⋯⋯5枚
- ワンピース⋯⋯3枚
- スカート⋯⋯0枚
- キュロットパンツ⋯⋯7枚
- ジャケット⋯⋯6枚
- コート(コットン)⋯⋯2枚
- 巻き物(リネンやコットン)⋯⋯3枚
- その他(ベスト)⋯⋯5枚
〈春の装い〉

〈夏の装い〉

秋・冬のお気に入り
寒さ厳しい季節、増えるのはやっぱりセーター類。
「ウールセーターにダウンジャケットなど、秋・冬は異素材の組み合わせを意識します。もこもこしすぎずバランスよい着こなしが実現しやすくなるんです」
巻き物も、防寒だけでなくコーディネートのポイントとしてチョイス。
- カットソー(長袖)⋯⋯12枚
- ブラウス、シャツ(長袖)⋯⋯4枚
- セーター(プルオーバー)⋯⋯14枚
- カーディガン⋯⋯2枚
- パーカ⋯⋯3枚
- ワンピース⋯⋯1枚
- スカート⋯⋯0枚
- パンツ⋯⋯5枚
- ジャケット⋯⋯6枚
- コート(厚手)⋯⋯7枚
- フードコート⋯⋯3枚
- ジャンパー⋯⋯3枚
- 巻き物(ウールやカシミヤ)⋯⋯10枚
- スカーフ⋯⋯9枚
- その他⋯⋯5枚
〈秋の装い〉

〈冬の装い〉

通年のお気に入り
ボトムスはデニム、トップスはカットソーが基本。
おでかけ時にはバッグや帽子なども使い、新たなコーディネートを発見するのも喜びです。
「見慣れたクローゼットのアイテムで、意外な組み合わせができたときは、それだけで気分上々。一日を楽しく過ごせる気がします」
- カットソー(長袖)⋯⋯10枚
- ブラウス、シャツ(長袖)⋯⋯4枚
- ニット(プルオーバータイプ)⋯⋯2枚
- カーディガン⋯⋯3枚
- パーカ⋯⋯3枚
- ワンピース⋯⋯0枚
- スカート⋯⋯4枚
- デニムパンツ⋯⋯11枚
- ジャケット⋯⋯0枚
- コート(薄手)⋯⋯0枚
- 巻き物(コットン)⋯⋯0枚
〈撮影/有賀 傑 取材・文/玉木美企子〉
德田民子(とくだ・たみこ)
長野県安曇野市在住。『装苑』編集長をはじめ多くの雑誌編集を手がけた経験を生かし、現在はファッションコーディネーターとして活躍。別冊天然生活『德田民子さんの工夫のある家仕事』、『德田民子さんのおしゃれと暮らし』(扶桑社)も好評発売中。






