大地の養分と太陽の力をぎゅっと蓄えて、素材の味が濃く強くなってくる季節です。台所に立って、旬の恵みを手に感じながら、この時季ならではの保存食をつくってみませんか。今回は、料理家の李映林さんに『花豆と黒米のマリネ』のつくり方を教えていただきました。
(『天然生活』2020年11月号掲載)
(『天然生活』2020年11月号掲載)
花豆と黒米のマリネのつくり方

新豆が出回ったらつくりたい、食べごたえのあるマリネ。柿などのフルーツを加えてもおいしい。
材料(つくりやすい分量)
| ● 紫花豆 | 60g |
| ● 黒米 | 大さじ3 |
| ● レンズ豆 | 30g |
| ● オリーブオイル | 小さじ2 |
| ●A | |
| ・ 赤ワインビネガー | 大さじ1 |
| ・ 粒マスタード | 小さじ2 |
| ・ 塩、こしょう | 各適量 |
| ● ケール | 2~3枚 |
| ● ドライトマト | 20g |
| ● パンチェッタ | 40g |
| ● 紫玉ねぎ | 1/4個 |
| ● イタリアンパセリ(みじん切り) | 大さじ2 |
つくり方
1 紫花豆はたっぷりの水につけ、途中2~3回水を替えながら1日ほどおく。ざるに上げて鍋に戻し、たっぷりの水を注いで中火にかけ、沸騰したら湯をきる。豆を鍋に戻し、豆より3~4cm上の高さまで水を注いで中火にかけ、沸騰したら弱火にし、豆が水に浸るように、さし水をしながら、やわらかくなるまで煮る。ふたをして粗熱がとれるまで冷ます。黒米とレンズ豆はそれぞれ洗ってざるに上げ、20分ほどゆでる。
2 ケールはさっと塩ゆでして水けを軽くしぼり、ざく切りにする。パンチェッタは7~8mmに切る。フライパンにオリーブオイルを薄くひいて熱し、パンチェッタを入れて炒める。軽く色づいたらケールも加えて炒め合わせて取り出す。
3 ドライトマトは熱湯にくぐらせてもどし、1cm幅に切る。紫玉ねぎは粗みじんに切る。
4 1~3、イタリアンパセリをAであえる。
※冷蔵庫で約4~5日間保存可能。
李映林(り・えいりん)
韓国・済州島生まれ。娘のコウ静子、息子のコウケンテツとともに料理家として活躍。近著に『李映林、季節の仕込みもの』(グラフィック社)。




