• 2025年10月に、料理家・森かおるさんの「Relish食堂」が古民家に移転してリニューアルオープンしました。季節の野菜をたっぷり使ったオーガニックランチや黒板に書かれたレシピはそのままに、今回のお店では、新たに食料品店が併設になりました。駅から近くてアクセスも抜群!ぜひ訪ねてみてくださいね。

    「Relish食堂」が駅近の古民家に移り、リニューアルオープン

    緑豊かな山々と住宅地が隣接し、お寺や神社がひっそりとたたずむ京都府大山崎町。のんびりとしたこの町の玄関口に、先日新たな憩いスポットが誕生しました。JR山崎駅前の古民家に移転オープンした、食事処&カフェ「Relish食堂」です。

    画像: 2025年10月にJR山崎駅前の古民家に移転した「Relish食堂」

    2025年10月にJR山崎駅前の古民家に移転した「Relish食堂」

    店を手がけるのは、料理教室と暮らしの雑貨店「Relish」を主宰する料理家の森かおるさん。同じ町内で森さんが「Relish食堂」を始めたのは、ちょうど6年前のこと。

    コロナ禍を経ながらも少しずつファンを増やし、やっと定着してきた矢先でしたが、「もっと多くの人に、おいしいものを伝えていきたい」と、この場所への移転を決めました。

    画像: オープンイベントの挨拶で、移転を決めた思いを語る森さん

    オープンイベントの挨拶で、移転を決めた思いを語る森さん

    季節野菜をたっぷり使ったオーガニックランチ

    画像: 以前よりもぐんと広くなった店内

    以前よりもぐんと広くなった店内

    築約70年という木造建築の風情はそのままに、40席を配したゆったりとした店内。テーブル席のほか、ガーデナーの奥田由味子さんが手がけた中庭に面したカウンター席や座布団を備えた座卓席もあり、ひとりでも友人や家族と訪れても、思い思いにくつろげます。

    メニューは以前の食堂と同じく、オーガニックな食材を使ったランチとカフェメニュー。看板メニューでもある月替わりの「季節のおひるごはん」は、メイン料理、サラダや煮物、ごはん、汁もの、甘味などがセットで楽しめる定食スタイルです。

    季節野菜をたっぷり使い、だしや調味料まで吟味した手づくりの料理は、どれも体にすっとしみ込むようなやさしい味わい。

    画像: 月替わりの料理が彩る「季節のおひるごはん」1980円。毎朝ひくだしをはじめ、手間を惜しまず一品一品ていねいにつくられている

    月替わりの料理が彩る「季節のおひるごはん」1980円。毎朝ひくだしをはじめ、手間を惜しまず一品一品ていねいにつくられている

    みんなが見られるように、壁一面にレシピを手描き

    そんな店の味がだれでも再現できるようにと、大きな黒板でレシピを公開しているのは、料理教室も運営するRelishならではです。

    「ここで食べておいしいと思ったら、ぜひ家でも家族や友だちにつくってみてほしい。料理教室で感じてもらえているようなことを、この食堂でも伝えていけたらうれしいですね」

    画像: 厨房横の壁一面に設置された大きな黒板には、「季節のおひるごはん」に登場するメイン料理のレシピが。以前の食堂と同様に、文字もイラストも森さんの手描き

    厨房横の壁一面に設置された大きな黒板には、「季節のおひるごはん」に登場するメイン料理のレシピが。以前の食堂と同様に、文字もイラストも森さんの手描き

    建物の道路側には、小さな食料品店も加わりました。食堂や教室で用いている地元農家さんの野菜やお米、無添加の調味料などが並び、ふらりと立ち寄った人でも気軽に購入できます。実はこのスペースを併設できることが、森さんが移転を決断する最大の決め手となりました。

    画像: 駅舎からも見える立地を生かし、かつてはたばこ屋さんだったスペースをガラス張りの明るいスペースに改装。道行く人が気軽に立ち寄れるグロサリーストアに

    駅舎からも見える立地を生かし、かつてはたばこ屋さんだったスペースをガラス張りの明るいスペースに改装。道行く人が気軽に立ち寄れるグロサリーストアに

    画像: 地元の農家さんの農作物中心に、新鮮な有機野菜などが並ぶ

    地元の農家さんの農作物中心に、新鮮な有機野菜などが並ぶ

    「前の食堂は、わざわざ足を運んでいただくような住宅地にあったのですが、ここは人通りのある駅前。多くの人の目に留まる場所だと思ったんです。通勤や観光で行き交う人など、Relishと縁がない人たちにも、誠実に取り組んでいる生産者さんの品々を広めていきたい。オーガニックな食材を、もっともっと身近で当たり前の存在にしていきたいんです」

    画像: 食堂のケーキを手掛けるパン&菓子職人「CUISSON712」の焼き菓子も販売

    食堂のケーキを手掛けるパン&菓子職人「CUISSON712」の焼き菓子も販売

    さらに、職人の知恵と技が結集した古い木造家屋の佇まいにも、背中を押されたと話す森さん。

    「この町に息づいてきた日本の文化や伝統を感じられる建物を、何としても後世に引き継ぎたくて。未来を担う若い人たちに伝えていきたい‟おいしい食べもの”と、‟美しいこの建物”とが私の中でぴたっとリンクして、どちらも体感してもらえるイメージがわっと浮かんできたんです。だから、自分でも全く想像していなかった引っ越しだったんですが、よし! もうこの場所でやっていくしかないって。覚悟を決めました」

    画像: 欄間など美しい和の意匠が残る店内。「襖だけ取り外して広い空間にしていますが、ほとんど手は加えていないので、昔の建物の味わいを感じてもらえると思います」と森さん

    欄間など美しい和の意匠が残る店内。「襖だけ取り外して広い空間にしていますが、ほとんど手は加えていないので、昔の建物の味わいを感じてもらえると思います」と森さん

    古民家を生かした新しい食堂は、以前の店よりもぐんと広くなり、駅前なのでアクセスも抜群。料理教室やギャラリースペースを備え、器や生活雑貨を展示販売するRelishの本店も、ここから徒歩1分の近さです。

    地元の人はもちろん、大山崎山荘美術館や聴竹居など町内の名所を巡るビジターにも、より親しみやすい場所となった「Relish食堂」。紅葉の彩るこれからの散策シーズン、ぜひ訪ねてみてください。


    <取材・文/山形恭子>

    画像: みんなが見られるように、壁一面にレシピを手描き

    Relish食堂&Relish Grocery Store(グロサリーストア)

    京都府乙訓郡大山崎町大山崎藤井畑16-2
    営業時間:11:00~16:00
    (ランチラストオーダー14:00 カフェラストオーダー15:30)
    ㊡月曜(祝日は営業、翌火休)、夏期・冬期休業あり
    ☎080-2522-4468(12月以降は075-203-4830で対応予定)
    https://www.relish-style.com/shokudo


    ※ランチは予約優先
    ※Relish Grocery Storeの営業時間は10:30~17:00(土曜のみ9:00~)



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