(『天然生活』2024年12月号掲載)
冬の体を整える相棒 01
〈バーミキュラ〉
オーブンポット1
薪ストーブでの暮らしのために購入した鋳物ホウロウの鍋。厚みがありふたも重いので、時間をかけた煮込み料理に最適。
「野菜くずをコトコト煮出したベジブロスが、毎日のスープのベース。野菜のうま味が溶け出した熱々のスープが、体にも心にも染み渡ります」

シンプルで丈夫、扱いやすいのも「バーミキュラ」の魅力

この日は畑の野菜のカレー
冬の体を整える相棒 02
〈イソップ〉
ブラス オイルバーナー
長野に暮らしてから、一層大切になった香りとの時間。
「冬はとくに家で過ごす時間が長くなるので、気分の切り替えやリフレッシュのために香りの力を借りています」
時を重ねた風合いが美しいオイルバーナーは、夫の大地さんが学生時代に買ったものだとか。

定番のオイルは「イソップ」のベアトリス オイルバーナーブレンド。「心が落ち着く香りです」
冬の体を整える相棒 03
〈河内洋画材料店〉
ビッグ オイル パステル ベイビー
「ふと思いついたときに、衝動的に取り組むことが多い」という、絵を描く時間。
「不安になったり、内向きになったりと、揺らぎがちな冬の心には、色のある絵を描くことがセラピーのよう。鮮やかなパステルの色を紙にのせながら、心にも色を補給している感覚です」

イラストレーターとしても活動している

手づくりのパステル。「なめらかな描き心地にいやされます」
冬の体を整える相棒 04
〈エル・エル・ビーン〉
タンブル・レザー・ブーツ
信濃町への移住を決めたとき、雪国で暮らす覚悟として購入した、ビーン・ブーツ。
「起毛した保温素材入りなので、とても暖か。中に厚手の靴下をはいておけば、雪の日に長い時間外にいても足が凍てつかない安心感があります。着る服も選ばないので、これなしの冬は考えられないほど、毎日のように履いています」

夫の大地さんもビーン・ブーツを長年愛用。「畑や薪づくりなどのよき相棒です」
冬の体を整える相棒 05
自家製の果実酒
旬の季節に漬け込んでおいた果実酒は、冬の夜のお楽しみ。
「友人から届いた豊後の梅や、湯河原で曽祖父が育てていたきんかん、レモンも氷砂糖と漬けました。夜、その日の気分で選んだ果実酒を味わうと、豊かな香りとさわやかな甘味に心がほっとゆるみます」

びんに沈む柑橘の色彩も冬の彩りに。「飲まない日でも、見ているだけで元気をもらえます」

きんかんの果実酒を、ガラス作家・長野史子さんのグラスに注いで
〈撮影/ミズカイケイコ 取材・文/玉木美企子〉
奈菜子(ななこ)
夫の占野大地さんと、珈琲と甘味による茶席のようなコース「珈琲 ノ 席」を主宰。国内外の茶室やギャラリーなどで提供している。2023年に拠点を神奈川県から長野県へと移し、「珈琲 ノ 席」を定期開催している。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




