(『天然生活』2024年10月号掲載)
「健康の要は腸にあり」とおいしい腸活に励む日々
若いころから冷え性で、代謝が悪いのが悩みだった冨澤 緑さん。数年前に食生活に向き合い直し、発酵食をたくさん食べるようになりました。腸活を意識してから、調子のよさを実感しているという冨澤さんに、すこやかな体をつくるためのルーティンを伺いました。
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出勤前に、毎朝豆乳を飲む

ふだんは出勤途中にお店に寄って、豆乳を飲みながら駅へ。「豆腐屋さんのお父さんにあいさつしたり、ひと言ふた言会話したりするのも好きで続いています」
行きつけの豆腐店で豆乳を買ったところ、おいしさにハマってしまったそう。「できたての豆乳ってほの温かいんです。大豆の甘みがおいしく、店主のお父さんと交わす何気ないやりとりもうれしくて、自然と習慣に」。タンパク質摂取のために、プロテインを飲んでいたけれど、よりおいしくて楽しい「豆腐屋さんの豆乳」にシフト。

栄養たっぷりで、そのままでおいしい豆腐も欠かせない食材。「豆腐屋さんのお豆腐は味が濃くておいしい」
発酵食品をたっぷりとる

免疫力が高まり、腸内環境も整えるといわれる発酵食品。発酵(寝かせ)玄米、味噌汁、ぬか漬けと野菜たっぷりのおかずが献立の定番。「寝かせ玄米は、ある食堂で食べた瞬間に気に入って、家でも実践。炊いた玄米を炊飯器で3~4日保温しておくと発酵する仕組みで、もちもちしているんです」。もちろん、酵素もたっぷり。

ぬか漬けは旬の野菜を数種類漬ける。卵を毎日1個は食べる。トレーは勤務する「IFUJI」のもの

ぬか漬け容器は天然杉を使った「SUGIDOCO」。杉材は調湿作用があり、水抜き不要。見た目も好み
毎朝、オイルうがいと舌磨き

オイルうがいは太白ごま油を使用。舌磨きもアーユルヴェーダ由来の健康法
朝起きたら口をゆすぎ、タンスクレーパーで舌磨きをし、口の中を清浄に。その後、常温の水を一杯飲んでから、鉄瓶で15分ほど湯を沸騰させます。その間は太白ごま油を口に含んで軽く動かします。アーユルヴェーダの健康法で、口の中の細菌をしっかり除くとともに、喉や粘膜を保湿。「口の中がすっきりして、気持ちよいです」
〈撮影/林 紘輝 構成・文/鈴木麻子〉
冨澤 緑(とみざわ・みどり)
インテリアショップ、アパレルショップを経て、暮らしまわりの雑貨や道具を扱うショップ「klala(クララ)」を営む。2020年にクローズし、現在は工芸作家・井藤昌志氏の木工ブランド『IFUJI』の東京店・『IFUJI the box tailor(イフジザボックステイラー)』のスタッフ。
インスタグラム:
@midorinocoto
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




