LEDライトを多肉植物に使用するとどうなるのか?
インテリアに馴染むデザインが増えてきた植物育成用のLEDライト。多肉植物に使用するとどうなるかを100日間実験してみました。
使用したのは、パネル式の室内育成用LEDライト。11月まで屋外で管理していた寄せ植えに1日12時間LEDライトを照射した結果、LEDライトが有効だと実感しました。
多肉植物を育てるのがむずかしい寒冷地や雪国での育成をはじめ、日当たりが悪かったり、ベランダがなかったりする場合も効率的に光を提供できます。
虫が苦手な人にもおすすめです。

スチールラックの上段に、パネル式LEDライトを下に向けて設置。床が日焼けするのを防ぐため、床にレジャーシートを敷く
LEDライトで多肉植物を育てる100日間の照射実験
1日目の様子
外置きにしていた寄せ植えを室内へ。最高気温18℃、最低気温6℃、日照時間5時間の屋外から、加温なしの室内で管理を始める。

30日目の様子
外での管理と同様に乾いたら水やりをし、室内温度を最低5℃、日中は18℃程度に保つ。徒長することなくどの苗も色づいた。

100日目の様子(前側)
3月に入り、日中は室内の気温も上がり始め、成長スイッチがONに。上に伸びるつぶつぶ形は背が高くなり、紅葉もさめ始めた。

100日目の様子(後ろ側)
後ろ側に植えてあったカーペット形の斑入りパリダムや白雪ミセバヤが徒長することなく、3か月間室内で美しい紅葉を保っていた。

※本記事は『365日いつからでも始められる! 多肉植物寄せ植え手帖』(山と渓谷社)からの抜粋です。
◆365日いつからでも始められる!季節の「多肉植物」の寄せ植えと育て方のコツ◆
季節ごとにさまざまな表情を見せてくれる多肉植物を眺めるうちに、多肉植物は「飾るもの」から「ともに暮らす存在」へと変わっていったというkurumiさん。
自分の感性を大切に多肉植物の寄せ植えをつくり、季節の移ろいとともに寄せ植えが少しずつ育っていく時間を楽しんでいます。
本書は、12か月を通して楽しめる多肉植物の寄せ植えレシピと、To doリスト付きでわかりやすい月ごとのお世話のコツをていねいに解説。
はじめての方も、多肉植物の新たな楽しみを見つけたい方も楽しめる1冊です。
【Contents】
● PART1 多肉植物の基本
・多肉植物とは
・フォルム別の見分け方
・基本の道具
・鉢のこと/土のこと/水やりのこと
・基本の寄せ植え
・増やし方/調子が悪くなったら
● PART2 季節の寄せ植えを楽しむ
【1月】
〈To do〉凍結予防、霜除け/美しく紅葉させる など
〈寄せ植えレシピ〉お正月を彩る寄せ植え
【2月】
〈To do〉凍結防止の対策/地植えの手入れ など
〈寄せ植えレシピ〉スイーツのような小さな寄せ植え
【3月】
〈To do〉古い土や鉢を再利用する/花束を作る など
〈寄せ植えレシピ〉春を迎えるイースター寄せ植え
※その他、12か月のTo doリストと寄せ植えレシピを収録
kurumi(くるみ)
多肉植物の育成歴は約15年。繊細で美しい寄せ植えの世界に魅了され、全国各地で多肉植物の寄せ植えレッスンを開催。2020年には、多肉植物の寄せ植え文化の普及と講師育成を目的として「多肉スタイリング協会®」を設立。教員としての経験を生かし、わかりやすく楽しい指導に定評があり、協会は設立から5年で会員数400名を超える。現在も多くの講座を精力的に行いながら、多肉植物の魅力を広めている。著書に『花のような多肉植物の寄せ植え』(主婦の友社)、『多肉植物のみっちり寄せ植え』(日本文芸社)、『kurumiの多肉スタイリングの世界』(メディアパル社)などがある。インスタグラム:@kurumilepetitjardin
多肉スタイリング協会®HP:https://succulentsstylingassociation.com/






