卵をふわふわにする秘訣は、油の量と火力にあり!
ふわふわの卵がおいしい、にら玉のレシピをご紹介します。
「最初に卵を炒めて、一旦取り出す」という手間がかかりますが、この行程のおかげで、卵とにらそれぞれがちょうど良い火の通り方に仕上がります。

卵をふわふわに仕上げるコツは、多めの油と火力です。フライパンに油をいれて、強火で加熱します。溶いた卵を2~3滴たらしてみて、すぐにシュワシュワと固まるのが目安です。
充分に熱した多めの油に溶き卵を加えたら、あとは木べらで3~4回大きく混ぜます。頻繁に混ぜて細かい「炒り卵」にしないように注意してください。
卵を一旦取り出すときは、ひとかたまりになった半熟状態で大丈夫です。このときに使うお皿は、洗い物を減らすために盛り付け用のお皿を使います。
空いたフライパンでにらを炒めたら、卵を戻し入れて、砕きながらひと混ぜ。あまり火を通し過ぎないうちにお皿に盛り付けます。

卵を戻し入れたら、さっとひと混ぜするだけでOK
シンプルに素材の味を楽しんで
炒めるときの調味料は塩こしょうだけ。素材のやさしい味とにらの風味を感じられるように、炒め油もごま油ではなく米油やサラダ油を使うのがおすすめ。
いただくときは、オイスターソースをかけます。オイスターソースは炒めるときに使う調味料と思われがちですが、あとからかけてもとてもおいしいのです。
ソースの味をダイレクトに感じるので、使う量も少量で済みます。さらに、個人で取り分けてからソースをかければ、量もお好みで調節できますから、その点もうれしいポイントではないでしょうか。

オイスターソースはあとからかけてもおいしい。味が濃いので様子を見ながら調節して
ちなみに、私はオイスターソースの代わりに、冷蔵庫で余りがちなスイートチリソースを使うこともあります。こちらもまた違った味わいが楽しめます。
野菜はにら以外にも、小松菜やほうれんそうを使うのも良いでしょう。卵の黄色と葉物野菜の緑が鮮やかで、食卓が華やかになる一品です。
「ふわふわにら玉」のつくり方

材料(2人分)
| ● 卵 | 2個 |
| ● にら | 1束(5cm長さに切る) |
| ● 塩 | 小さじ1/4 |
| ● こしょう | 少々 |
| ● 油 | 大さじ1強 |
| ● オイスターソース | 小さじ1 |

つくり方
1 溶き卵に塩(半量)を加えてよく溶いておく。
2 フライパンに油を強火で熱し、溶き卵を流し入れて木べらで3~4回大きく混ぜる。

3 2を一旦取り出し、空いたフライパンに、にらと塩(半量)を入れて軽く炒めたら、溶き卵を戻し入れ、砕きながらひと混ぜする。


4 お皿に盛り付け、お好みでオイスターソースをかけていただく。(オイスターソースは味が濃いので、様子を見ながらかける)
本多理恵子(ほんだ・りえこ)
料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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