たっぷり野菜をとりたいとき、体をいたわる食事がしたいときなど、さまざまな場面で強い味方になってくれる「せいろ」。今回は、料理家・飛田和緒さんに、野菜がたっぷりとれるせいろ蒸し「野菜だけの蒸しもの」のつくり方を教わります。2種類のたれで召し上がれ。
2種類のたれを添えて
「野菜だけの蒸しもの」のつくり方
せいろ蒸しの魅力はたっぷりの野菜がとれること。蒸して甘味が増した野菜のおいしさを味わって。
温かいソースは一緒に蒸してつくります。

蒸し時間と火加減:強火で20分
材料(2人分)
| ● キャベツ | 1/8個(200g) |
| ● セロリ | 1本(120g) |
| ● じゃがいも | 2個(200g) |
| ● にんじん | 1/2本(60g) |
| 〈アンチョビソース〉 | |
| ・にんにくのすりおろし | 少々 |
| ・アンチョビフィレ | 3枚 |
| ・パセリ(きざんだもの) | 小さじ2 |
| ・オリーブオイル | 大さじ2 |
| 〈マヨ味噌ソース〉 | |
| ・マヨネーズ、味噌 | 各大さじ1 |
つくり方
1 キャベツは芯をつけたままくし形切りにし、セロリは茎と葉に分け、茎は筋を取って6~7cmに切る。にんじんは1cmくらいの厚めの輪切り、じゃがいもは皮ごとよく洗って4等分に切る。
2 アンチョビソースとマヨ味噌ソースは、ボウルにそれぞれの材料すべてを入れ、混ぜ合わせる。
3 せいろにクッキングシートを敷いて野菜を並べ、耐熱の器に入れたアンチョビソースも入れる。蒸気の上がった鍋にセットし、強火で10分蒸す。セロリの葉を入れ、様子を見てもう10分強火で蒸す。

〈料理・監修/飛田和緒 撮影/山川修一 取材・文/オフィスhana スタイリング/久保原惠理〉
※本記事は『やさしいせいろ生活』(扶桑社ムック)からの抜粋です。
◆日々の食事で心強い味方になってくれる、心にも体にもやさしい「せいろ生活」◆
立ちのぼる湯気、ふわっと漂う木の香り……「せいろ」は、調理しているときも食べているときも、私たちの心をなごませてくれます。
一見面倒くさそうと思うかもしれませんが、食材をセットしたら火にかけて蒸し上がるのを待つだけと、じつは手軽で簡単。
食材のうま味や栄養を逃さずに仕上げられるし、温め直しだってふっくらしっとり。
本書は、せいろ料理の可能性が広がる、人気料理家のとっておきレシピ73品を紹介。
体をいたわりたいとき、おもてなしのときなど、日々の食事で心強い味方になってくれる1冊です。
【目次】
● Part1 飛田和緒さん
素材のおいしさを引き出すシンプルせいろ料理
・飛田和緒さんのせいろ生活
・野菜たっぷりせいろ蒸し
・焼く・煮る料理も蒸しておいしく
・魚介類は蒸すとやわらかく仕上がり、時短にも
・じっくり蒸したスープは滋味豊かな味わい
・同じ肉だねでつくるひき肉のごちそう2種
・同じ蒸し方で温と冷を楽しむ
● Part2 真藤舞衣子さん
体にやさしいせいろごはん
・真藤舞衣子さんのせいろ生活
・複数蒸しで一気に仕上げるワンせいろの朝食
・和もアジアンテイストも 麺&ごはんのランチ
・ひと技ありの野菜のせいろ蒸し
・薬味たっぷり 豆腐と魚介類のヘルシー蒸し
・酸味やしょうがの力で肉メニューもあっさりと
● Part3 長谷川あかりさん
ほったらかし調理でひとりごはんからおやつ・おつまみまで
・長谷川あかりさんのせいろ生活
・栄養満点ひとりごはん
・やさしいおやつ
・軽いおつまみ
● Part4 せいろでつくるとさらにおいしい王道蒸し料理
・赤飯
・中華おこわ
・茶碗蒸し など
●コラム
・せいろ蒸しの基本をおさらい
・蒸すとおいしい野菜と蒸し時間の目安 など
飛田和緒(ひだ・かずを)
東京に生まれ、高校3年間を長野ですごす。身近な食材で手軽につくれるレシピが幅広い年代の支持を集め、出版した書籍は100冊以上。神奈川県の海辺の街に暮らし、娘の進学とともに現在は夫とのふたり暮らし。著書に『飛田和緒さんの四季を味わうごはんと暮らし』(扶桑社)など。
インスタグラム@hida_kazuo






