(『天然生活』2024年12月号掲載)
完璧主義をやめて、見えるところを重点的に掃除
以前は、掃除を完璧にしないとダメだと思い込んでいたというasakoさん。
「全部ではなく、ピンポイントで自分がよく目にするところをきれいにすればいい、と考え方を変えました。まずは、台所をきれいにすることから始めたら、掃除への負担感が減ったと感じています」
食器や洋服などものをできるだけ減らす、家具やプリンターなどの家電には車輪をつけるなどの工夫も、掃除をしやすくしてくれています。「何か使ったら‟ついで”に掃除する、ブラシをかけるのも習慣にしています」
ドライヤーのあとに洗面ボウルを洗う、台所スポンジ交換の際にスポンジかごを洗うなどで、いつもきれいな状態をキープしています。
掃除を楽にするためにやめたこと4つ
1.昼・夜の掃除

⇒ 朝のルーティンにすることで効率よく
「わざわざすること」を少しずつ減らすようにしたことで、いまは掃除は朝だけに。朝は、床をきれいにしてトイレ掃除と洗濯をするくらいです。毎朝の掃除を習慣にすることで、汚れがたまらず、気持ち的にもストレスがありません。
2.人と比べること

⇒ 過去の自分と比べることで、自己肯定感が上がる
わが家は古いので、新築のお宅と比べると、どうしても「うちのほうが汚い」と落ち込むことが多かったのです。人と比べるのをやめて、「以前のわが家よりはきれいになっている」と思うことで自己肯定感がアップしました。
3.季節で布団を替えること

⇒ 布団を1種類にすることで、収納場所も不要に
布団は夏冬通してひとりひと組、シーツも複数持たず1枚を洗って使いまわします。収納場所が不要になり、クローゼットのカビや湿気の心配もなくなりました。お客さまが泊まることもほとんどないので、客用布団も持たなくなりました。
4.布の飾りものやカバー

⇒ ほこりが少なくなった
テキスタイルが好きで、以前は布を飾ったり、布カバーを使ったりしていましたが、猫を飼っているのでほこりや毛が悩みでした。思い切って布ものをやめてみたら、ほこりが減って快適に。無理に手放すのではなく、また飾りたくなった時に復活させればいいと考えることで気楽に過ごしています。
やめて失敗したこと
ナチュラル洗剤のみの暮らし
洗剤をまとめたいと思い、ナチュラル洗剤を使っていましたが、わが家のカビは頑固で、ナチュラル洗剤だけではどうしても落としきれませんでした。いまは、カビ取りだけはケミカル洗剤もよしと割り切っています。
こだわりすぎない柔軟さを持つことで、ストレスを減らし、快適な暮らしにつながっていると感じています。柔軟さは暮らしを豊かにする大切なポイントですね。
〈撮影/asako 取材・文/工藤千秋 イラスト/清沢佳世〉
asako(あさこ)
夫と猫2匹と金沢の郊外で暮らす。フリーデザイナーの傍ら、「hibi hibi」としてYouTubeで情報を発信しており、フォロワーは13万人以上。著書には『わたしの芝を青くする』(扶桑社)などがある。シンプルで心地よい暮らしを提案している。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



