• 「掃除のカリスマ」として知られ、ハウスクリーニングサービス「フラオ グルッペ」の代表を務める沖 幸子さん。大掃除をするよりも、こまめに掃除した方が汚れも少なく効率的といいます。そんな沖さんが掃除をらくにするためにやめたこと、やめて失敗したことを教えてもらいました。
    (『天然生活』2024年12月号掲載)

    やることを決め習慣にすることで、効率的に掃除を

    「掃除嫌いな人ほど、掃除が疲れると感じるものです」と沖さん。

    掃除を楽にするためには、わが家のスタイルに合わせて「やること」と「やらなくてもいいこと」を分類すること。ポイントは、人から見て「きれい」と思える状態です。

    掃除の基本は「はたく、掃く、ふく、磨く」の4つで、こまめに換気する習慣もほこりがたまらず掃除しやすい環境づくりには大切です。

    「雨上がりに窓ふきをするなど、季節や天気、温度を踏まえて掃除をすると、効率的に汚れを落とせます。そう考えると大掃除をするより小掃除をしたほうが効率的です」。決して、完璧を目指す必要はありません。

    「多少のほこりはあっても、ためない感覚は大切にしたいですね」

    掃除を楽にするためにやめたこと5つ

    1.飾りっぱなしの置物

    画像: 1.飾りっぱなしの置物

    ⇒ 使うものだけならほこりがたまらない

    置物は花びんやランプなど、飾りとして楽しむだけでなく、日々使うものを。陶器の置物は、ふだんは食器棚に置いておき、ティータイムにテーブルへ出して楽しむように。必要なときに動かして使うことで、ほこりもたまりません。

    2.同じ場所ばかりに座ること

    画像: 2.同じ場所ばかりに座ること

    ⇒ 視点が変わると汚れが見える

    いろいろな場所に座ってみると、「あ、こんなところにほこりがたまっている」というのに気がつきやすくなります。目線を変えることはとても重要で、「汚れに気づく」ことで、「ここを掃除しよう」という気になり、結果、きれいがキープできます。

    お客さまが座る場所から見えるところをきれいにしておく、というのもコツのひとつ。私はお客さまの席の横にあるランプシェードはこまめに掃除して、いつでもすべすべな状態を保つようにしています。

    3.あとでやる

    画像: 3.あとでやる

    ⇒ その都度やれば汚れがたまらない

    あとで掃除しようと思うとおっくうになって、結局汚れをためてしまうことになります。料理したらガス台やキッチンの床をふく、入浴したらバスタブをふき上げるなど、一連の動作の最後に掃除を組み込めば、無理なく取り組めるようになります。

    こまめに掃除をすることになるので、頑固な汚れと格闘するということもなくなりますよ。日常の習慣にすることで、“がんばって掃除をする”こともなくなり、きれいな状態がストレスなく保てます。

    4.芳香剤

    画像: 4.芳香剤

    ⇒ 散歩で見つけた花や庭のハーブを飾る

    造花や芳香剤は置きっぱなしになりがちで、ほこりがたまる原因にもなります。庭のハーブや野花を飾れば香りもよく、自然の花から活力ももらえます。水替えも2~3日に1回程度ですむので、負担に感じることもありません。

    5.全部いっぺんにきれいにすること

    ⇒ 掃除が嫌いにならない

    大掃除のようにすべてを一度にきれいにするのは、大変さが増して、ちゃんとできないことへのストレスを感じるだけですよね。家中のドアノブを磨こうと思うと大変ですが、よく使うドアノブの汚れが目についたら、そこだけやればいいのです。

    やめて失敗したこと

    掃除の頻度をゆるめたこと

    掃除は習慣なので、たとえば、週2回やると決めてそれを定着させるのが大切です。面倒だからと頻度を減らしてしまうと、結局、掃除の習慣が身につきません。週2回できなかったらその週は1回でもいいですが、翌週は2回をクリアするようにします。


    〈撮影/半田広徳 取材・文/工藤千秋 イラスト/清沢佳世〉

    沖 幸子(おき・さちこ)
    生活経済評論家であり、ハウスクリーニングサービス「フラオ グルッペ」代表。「掃除のカリスマ」として広く知られ、著書も多数出版されています。近著に『初めての“老い”を上手に生きる』(笠間書院)がある。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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