本をこよなく愛する本屋店主5名の、心に響いた一冊をお届け。店主のまっすぐな言葉で本の魅力を紹介します。紹介してくれるのは「ゆっくりを愉しむ」がコンセプトのスロウな本屋店主・小倉みゆきさん。小倉さんの心に響いた“この一冊”、今回は『独り居の日記』です。
小倉さんが選ぶ“この一冊”
『独り居の日記』
背中をそっと後押ししてくれる本を選んでくれた小倉さん。今回おすすめしてくれたのは、メイ・サートン著、武田尚子訳『独り居の日記』です。

『独り居の日記』(メイ・サートン著 武田尚子訳 みすず書房)
「喪失はすべてを鋭敏にする」
見知らぬ土地で暮らし始めたのは、失意の底にあった50代のころ。
庭の花々、手紙、内なる怒り、友との交流、気鬱の波、創作……。1年間の日記には、自然豊かな地で自分を見つめ、新たな出発を模索する日々が綴られる。
「何週間ぶりだろう、やっとひとりになれた。“ほんとうの生活”がまた始まる」
人生の折々に支えとなる、凛とした言葉。ともに暮らすがごとく、1日分ずつゆっくり読むといい。
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天然生活2025年12月号では、「本屋店主の心に響いた、この一冊」を紹介しています。スロウな本屋・小倉みゆきさんをはじめ、魅力的なお店を営む5名に、歩みを照らしてくれた本を教えていただきました。あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。
〈文/小倉みゆき〉
小倉みゆき(おぐら・みゆき)
書店勤務を経て独立し、2015年に、岡山県岡山市に「スロウな本屋」を開店。絵本や暮らしにまつわる本、ZINEなどを取りそろえており、国内外から訪れる人が絶えない。毎月絵本を届ける「絵本便」をはじめ、読者会やイベントを積極的に開催。本との新しい出合いを提案しながら、対話を通して、本の魅力をていねいに伝えている。スロウな本屋






