(『天然生活』2024年12月号掲載)
ものが少ないから、掃除も楽で気持ちよく暮らせる
「ものが少なくてすっきりした部屋が好き」というミニマリストのNozomiさん。
ものを増やさない極意は、「ひとつ買ったら、ひとつ以上を手放すこと」です。「あるのが当たり前」という思い込みをいったん捨ててみると、「なくてもよいかもしれない」ということが意外にあるものです。
大きなものを増やすときは、とくに慎重に検討して、何かを減らしてスペースを確保してから。ものを処分するときは、夫とも相談して家族みんなが快適に過ごせることを重視しています。
掃除をしやすくするには、道具を活用することもポイントです。「コンロの排気口カバーは、油ハネの掃除をしやすくしてくれるのでおすすめです」
掃除を楽にするためにやめたこと5つ
1.揚げもの

⇒ 油汚れも減り、洗いものも軽減
私はもともと料理が得意ではないし、揚げものを頻繁に食べるわけでもありません。それならば、揚げものは買ったものを温めたほうがおいしく食べられるし、ストレスもゼロ。油のギトギト汚れや使った油の処理の必要もなくなるうえ、洗いものも減らせます。
2.ソファ

⇒ 空間が広々とした
以前の家は家具付きモデルルームの物件だったのですが、第一子を妊娠したときにソファを手放しました。安全面の理由が一番でしたが、夫とのふたり暮らしでは、ほとんどの時間をダイニングテーブルで過ごしていて、ソファを使っていなかったことも理由です。
ソファは大きくて存在感がありますし、毛羽立つので掃除も大変。ソファがなくなったことで、空間が広々して気持ちよく過ごせるようになりました。結果的に、掃除も楽になったと思っています。
3.風呂椅子と手桶

⇒ 掃除の手間がなくなる
子どもがまだ小さいので、お風呂はふたりの子どもと一緒に入ることになります。そうすると、どうしても入浴中はあわただしく、風呂椅子に座ってゆっくり体を洗う余裕はありません。
とくに風呂椅子は形が複雑で水アカもつきやすいですから、掃除が大変なのも以前から気になっていました。使っていないのに、掃除するのが手間になるだけならばと、風呂椅子も手桶も処分。
水アカやカビが気になる風呂小物を減らせて、浴室も広々と使えるようになりました。
4.人数以上の傘

⇒ 収納が最小限に
急な雨でビニール傘を買っても、結局、使わないので処分することに。わが家では大人は折りたたみ傘、子どもは長傘をそれぞれ1人1本だけ所有。私は日傘兼用の折りたたみを常にバッグに入れています。収納も最小限ですみます。
5.ごみ箱をたくさん置く
⇒ ごみを集める手間がなくなった
以前はリビング、洗面所、トイレなど各部屋にあったごみ箱をキッチンに1つだけ置くようにしました。一度に全部なくすのではなく、1カ所ずつ様子を見ながら減らしたところ、最終的にキッチンに1つあれば十分とわかりました。
やめて失敗したこと
普通のトイレブラシ
うちでは夫も掃除をしますが、使い捨てのトイレブラシに替えたら、夫から「力を入れて洗いにくいので普通のトイレブラシがいい」という要望が。コンパクトで収納スペースに収まるトイレブラシに戻しました。また、夫のものは勝手に処分しないように気をつけています。
〈撮影/Nozomi 取材・文/工藤千秋 イラスト/清沢佳世〉
Nozomi(のぞみ)
ミニマリストとして活動し、ワンピース1着で暮らす。著書に『ものも家事も最低限。子どもとミニマルに暮らす』(集英社クリエイティブ)。インスタグラム @nozominimam
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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