• 本をこよなく愛する本屋店主5名の、心に響いた一冊をご紹介。店主のまっすぐな言葉で本の魅力をお届けします。紹介してくれるのは、“フェミニズム”を多様な角度から提案するエトセトラブックスBOOKSHOP店主・寺島さやかさん。寺島さんの心に響いた“この一冊”、今回は『ホームレスでいること』です。

    寺島さんが選ぶ“この一冊”
    『ホームレスでいること』

    心の壁にも届く本を教えてくれた、寺島さん。今回おすすめしてくれたのは、いちむらみさこ著『ホームレスでいること』です。

    画像: 『ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ』(いちむらみさこ著 創元社)

    『ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ』(いちむらみさこ著 創元社)

    アーティストであり、ホームレスでもある著者が、みずから選び取った生活で実践したこと、見聞きしたこと、考えたことを伝えてくれる本。

    読み進めるうちに、自分が住む安全圏から一歩外へ踏み出したような感覚になり、自由とは何か、社会とは何か、環境問題とは何か、など、さまざまなテーマを考え直すことができました。

    他人から生き方を勝手に規定され、「ああせい、こうせい」と口を出されるのは不快なものです。

    一方で、私も「ホームレス」と呼ばれる人や、自分とは違った属性をもつ誰かに対して、同じように決めつけてきていないか、と省みる機会にもなりました。

    それを忘れないために、何度でも読みたい一冊です。

    * * *

    天然生活2025年12月号では、「本屋店主の心に響いた、この一冊」を紹介しています。エトセトラブックスBOOKSHOP・寺島さやかさんをはじめ、魅力的なお店を営む5名に、歩みを照らしてくれた本を教えていただきました。あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。

    天然生活2025年12月号(扶桑社・刊)

    画像: 『ホームレスでいること』本を愛する本屋店主おすすめの“心に響いた”この1冊/エトセトラブックスBOOKSHOP・寺島さやかさん

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    〈文/寺島さやか〉

    寺島さやか(てらしま・さやか)
    東京・下北沢の「本屋B&B」で店長を務めたのち、2021年に「フェミニストのための書店」をテーマに掲げた「エトセトラブックスBOOKSHOP」の実店舗の立ち上げに参加。以後、店長として新刊から古書まで幅広く選書し、フェミニズムへていねいに光を当てている。店頭で配布している手書きのおたよりも名物のひとつ。
    HP:https://etcbooks.co.jp/bookshop/
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