• 本をこよなく愛する本屋店主5名の、心に響いた一冊をご紹介。店主のまっすぐな言葉で本の魅力をお届けします。紹介してくれるのは、“フェミニズム”を多様な角度から提案するエトセトラブックスBOOKSHOP店主・寺島さやかさん。寺島さんの心に響いた“この一冊”、今回は『杉みき子選集9 がんぎの町から』です。

    寺島さんが選ぶ“この一冊”
    『杉みき子選集9 がんぎの町から』

    心の壁にも届く本を教えてくれた、寺島さん。今回おすすめしてくれたのは、杉みき子著『杉みき子選集9 がんぎの町から』です。

    画像: 『杉みき子選集9 がんぎの町から』(杉みき子著 新潟日報事業社)

    『杉みき子選集9 がんぎの町から』(杉みき子著 新潟日報事業社)

    世界でも有数の豪雪地帯の新潟県高田市(現・上越市)に生まれ育った作家・杉みき子。

    80年代前半に、雑誌『母の友』に連載されていた短いエッセイをまとめた本書は、故郷の小さな町への愛情があふれています。

    雁木(がんぎ)とは雪よけのひさしのことで、この町にはよく見られるそう(行ってみたい!)。

    「私のあじさい地図」という一篇は、この街であじさいの咲く場所だけを記した地図をつくるなら……という内容。なんて素敵なアイデア、と、頭のなかで真似してみたことがあります。

    出来合いの地図じゃない、自分だけの地図をつくってみる。

    その目をもつことが、その場所への愛情につながるのだなと思うのです。

    * * *

    天然生活2025年12月号では、「本屋店主の心に響いた、この一冊」を紹介しています。エトセトラブックスBOOKSHOP・寺島さやかさんをはじめ、魅力的なお店を営む5名に、歩みを照らしてくれた本を教えていただきました。あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。

    天然生活2025年12月号(扶桑社・刊)

    画像: 『杉みき子選集9 がんぎの町から』本を愛する本屋店主おすすめの“心に響いた”この1冊/エトセトラブックスBOOKSHOP・寺島さやかさん

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    〈文/寺島さやか〉

    寺島さやか(てらしま・さやか)
    東京・下北沢の「本屋B&B」で店長を務めたのち、2021年に「フェミニストのための書店」をテーマに掲げた「エトセトラブックスBOOKSHOP」の実店舗の立ち上げに参加。以後、店長として新刊から古書まで幅広く選書し、フェミニズムへていねいに光を当てている。店頭で配布している手書きのおたよりも名物のひとつ。
    HP:https://etcbooks.co.jp/bookshop/
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