(『天然生活』2023年2月号掲載)
思い出の洋食レシピ
洋食屋の思い出はと尋ねると、「なかなか自宅では食べられないメニューをよく選んでいましたね」と答える髙山かづえさん。
たしかに、ひと手間かけた料理の名が多く挙がりました。
たとえばカニクリームコロッケ。
たねをつくって、冷やして、衣をつけて揚げる。
工程はたくさんですが、教えていただいたコツで外はカリッと、中はとろりの洋食の味が自宅でも再現できます。
「カニクリームコロッケ」のつくり方

薄力粉と卵液を交互に2回付けることで、カリッと仕上がります。
さっとつくれるトマトソースを敷いて、老舗の洋食を自宅で。
材料(2人分)
| ● 薄力粉 | 30g |
| ● 牛乳 | 1カップ |
| ● 玉ねぎ | 1/4個 |
| ● カニ缶 | 1缶(55g) |
| ● 卵黄 | 1個分 |
| ● 生クリーム | 大さじ1 |
| ● 溶き卵 | 1個分 |
| ● バター | 20g |
| ● オリーブ油 | 大さじ1 |
| 〈トマトソース〉 | |
| ・トマト | 2個 |
| ・タイム | 少々 |
| ・ケチャップ | 大さじ1 |
| ● 塩、こしょう、生パン粉、揚げ油、薄力粉 | 各適量 |
| ● パセリ | 適宜 |
つくり方
1 玉ねぎはみじん切りにする。卵黄と生クリームを混ぜ合わせておく。バットにラップをはる。
2 鍋にバターを中火で熱し、玉ねぎを入れて炒める。しんなりしたら、塩小さじ1/4、こしょう少々、薄力粉を振り入れ弱火にし、木べらで炒める。粉けがなくなりひとまとまりになったら牛乳の1/4量を加え、木べらで練り混ぜる。同様に、残りの牛乳を3回に分けて加える。均一に混ざったら火を止め、カニ缶、1の卵黄と生クリームを加え、よく混ぜる。中火にかけてひと煮立ちさせたら1のバットに広げてのせ、ラップで包み粗熱を取る。4等分して俵形に整え、冷蔵庫で30分冷やす。
3 トマトソースをつくる。トマトはざく切りにする。フライパンにオリーブ油を中火で熱し、トマトを加える。塩小さじ1/4、こしょう少々、タイム、ケチャップを加え、半量程度になるまで6~7分ほど煮詰める。
4 2に薄力粉適量を薄くまぶし、溶き卵にくぐらせる。もう一度薄力粉、溶き卵にくぐらせ、パン粉をまぶして軽く押さえる。鍋に揚げ油を中温に熱し、コロッケを入れて返しながら3分ほど揚げる。器に3を敷いてコロッケをのせ、パセリを添える。
<料理/髙山かづえ 撮影/大沼ショージ スタイリング/駒井京子>

髙山かづえ(たかやま・かづえ)
料理研究家。雑誌や書籍、広告などで活躍中。著書に『あるもので「もう1品」作れるようになる 一生ものの副菜」(KADOKAWA)、『純喫茶レシピ』(誠文堂新光社)など多数。インスタグラム@kazuetakayama
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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