• 世界の台所探検家・岡根谷実里さんが出合った各地の台所の風景を紹介します。インドの台所は、クミン、コリアンダー、ガラムマサラなどのスパイスがずらり。毎日食べるものだからこそ、体をいたわる工夫をしているそう。胃の負担を減らし、消化を助けるスパイスの使い方を教わりました。
    (『天然生活』2021年9月号掲載)

    スパイスのある台所(インド)

    画像: インドの台所にはスパイスがずらり。クミン、コリアンダー、とうがらし、ガラムマサラ、こしょうなどが定番

    インドの台所にはスパイスがずらり。クミン、コリアンダー、とうがらし、ガラムマサラ、こしょうなどが定番

    岡根谷さんがインドの家庭で出合ったのは、素材を生かした辛すぎないスパイス料理。

    胃への刺激が強いとうがらしを控えてこしょうで辛みをつけたり、豆料理には消化を助けるヒングを使ったり、毎日食べるものだからこそ、体へのいたわりを大切にするスパイス使いを知りました。

    「多様なスパイスのなかでもクミンは炒めものやサラダ、煮もののアクセントにも取り入れやすいです。ハーブやスパイスは少し加えるだけでいつもの味が新鮮になります。手をかけなくても、自分を満たす料理はつくれるんですよね」

    画像: よく使うスパイスを入れる「マサラボックス」

    よく使うスパイスを入れる「マサラボックス」


    〈撮影/岡根谷実里 取材・文/熊坂麻美〉

    画像: スパイスのある台所(インド)

    岡根谷実里(おかねや・みさと)
    1989年生まれ。東京大学で土木工学を学び国際協力を志すなかで「人を笑顔にする料理の力」を知り、現在の道に。世界中の家庭を訪れて一緒に料理をし、そこから見えた暮らしや社会の様子を発信している。全国の小中高校への出張授業も精力的に行う。近著に「世界のお弁当とソトごはん」(三才ブックス)、「世界ひと皿紀行 料理が映す24の物語」(山と溪谷社)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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