(『天然生活』2025年1月号掲載)
何にいくらかかっているのかざっと書き出して把握する
引き出しの中身をいったんすべて出してみるように、何にいくらかかっているのか、書き出して把握します。
レシートを毎日取っておき、毎日の収支を細かくつけることは、実は、それほど重要ではありません。
書くことで満足してしまい、とくに改善しないというパターンもあるかもしれません。
大切なのはお金の流れを知ることです。支出は「固定費」と「変動費」に大きく分けられます。
固定費は毎月必ずかかる一定金額のこと。
まずは、1カ月の固定費の項目と金額を書き出してみましょう。
収入から(できれば)先取り貯蓄を引き、さらに固定費を引いたものが、変動費+自由に使えるお金と覚えておくといいですね。
固定費を書き出して現状把握
固定費はこういったもの
□ 住居費(住宅ローン、管理費、修繕積立金など)
□ ガス代
□ 電気代
□ 水道代
□ プロバイダー費
□ スマホ代
□ サブスク代
□ 保険料
□ 学費
□ 習い事費
ちなみに、変動費はこういったもの
□ 交際費
□ 食費
□ 娯楽費
□ 日用品代
□ 美容院代など
□ 服飾費
固定費が適正値かチェック!
□ 住居費
固定費のなかで多くの割合を占めると思われる住居費。
一般的に住居費は手取りの3割以下が望ましいといわれています。
住宅ローン以外に毎月の管理費や修繕積立金も含まれるので注意。
□ 電気代
電力会社のネットサービスに入ると4人家族ならこれくらい、という平均値が見られる場合もあり。
エアコン、照明、冷蔵庫が家庭内電力消費の3大家電なのでつけっぱなしに注意を。
□ スマホ代
スマートフォンに毎月かかる費用は固定費として考えます。
金額の目安として、ひとり5,000円を超えているようなら、プランの見直しやキャリア乗り換えを検討してもよいかも。
□ サブスク代
有料・無料のものと、多岐にわたるサブスクリプション。
最初は無料だったけれど半年後や1年後から有料になるものもあり、気づかぬうちにお金を払ってしまっているケースも。
□ 学費・習い事費
自分や家族分をチェック。
学費や習い事費は家庭の状況や年齢によって異なるので一概にはいえませんが、お子さんが小さい場合は長い目で見て検討を。
優先順位を明確にすることが大事。

西山さんコメント
改めて固定費を書き出すと、意外と大きな金額になっているかも。
固定費を引いた残りの金額が貯蓄と変動費になるので、この固定費をいかに下げられるかがポイントです。
<監修/西山美紀 イラスト/祖父江ヒロコ 構成・文/結城 歩>
西山美紀(にしやま・みき)
ファイナンシャルプランナー、ライター。単に貯蓄額を増やすのではなく、潤いのある毎日のためのお金のため方、使い方、増やし方を発信中。著書は『お金の増やし方』(主婦の友社)。
https://www.nishiyamamiki.jp/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

▶料理家・飛田和緒さん|シンプルで勝手のいい「アラジン グラファイトオーブンレンジ」を使ってみる【PR】

▶冬の「大根」レシピ16選|12月のおすすめ記事

▶秋の楽しみ「りんごのお菓子」人気レシピ20選|11月のおすすめ記事







