「好きなもの」にはひと言コメントを添えて
雑誌で心ひかれたものや、あとで見返す必要のある情報は、切り抜いてノートへ。そこに名前や特徴、ちょっとした知識や感想を手書きで添えていきます。
「雑誌そのものをとっておくと、どんどん溜まっていってしまうので、気に入ったところだけをスクラップしています」

ラフな貼り方や切り抜き方、余白の使い方、文字の置き方に品があり、德田さんらしいセンスが自然とにじみ出ているスクラップブックです。
購入した商品の情報も、すぐ取り出せるように
レシートや注意書き、説明書まではいかないタグなど、「保管はしたいけれど、どこに置くのか迷う紙類」もこのノートにまとめています。
「紙もの全体では、すぐに『いる・いらない』を判断して溜めすぎないようにしています」

量が増えすぎないように一定のルールを決めておくことで、ものが散らかりにくくなり、必要な情報もすぐに見つけられるように。
スクラップブックは、日々の小さな情報をシンプルに管理できる仕組みでもあります。
表紙はかわいい手描きのイラスト
表紙には、夫の裕二さんに頼んで描いてもらったという手描きのイラストが並びます。生活雑貨やお気に入りのアイテムなど、一つひとつの絵に味わいがある素敵な仕上がり。

こんなふうに、気負わずできる小さな工夫を取り入れることで、紙ものの整理がわくわくする時間に変わり、「ごちゃごちゃ」も自然とすっきり。
德田さんの、日々を楽しむ姿勢が、このスクラップブックにも現れています。
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天然生活2026年1月号では、本記事でスクラップブックを見せてくれたファッションコーディネーター・德田民子さんの「ごちゃごちゃをすっきりさせる工夫」を紹介しています。あわせてお楽しみいただけましたら幸いです。
〈撮影/有賀 傑 取材・文/飯作紫乃〉
德田民子(とくだ・たみこ)
文化出版局『装苑』などのファッション誌の編集長を務め、退職後、フリーのファッションコーディネーターとなる。2009年に夫とともに長野県の安曇野市に移住。近著は『80歳、私らしいシンプルライフ』(幻冬舎)。

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