(『58歳、旅の湯かげん いいかげん 』より)
女子旅の極意、私の場合。スムーズに旅を楽しむ仕組みづくり
さて、ここで少し、私の“女子旅”についてお話ししたいと思います。ときどき「Voicy」でもお話ししていますが、正直、私の女子旅仲間はかなり旅慣れている人たちです。
そんな人たちの例なので、もしかしたらハードルが高いと感じるところもあるかもしれませんが、部分的にでも参考にしていただけたら嬉しいです。
これからいろいろお話しますが、まとめると、
● 現地集合、現地解散(自力で集合)
● グループLINEを作る
● 食事や観光は一緒、ホテルはひとり一部屋
● 旅に求める優先度や金銭感覚が合う相手を選ぶ
● 食事や移動のお金は最後に割り勘
ということになります。
現地集合、現地解散がルール
私たちが旅に行こうと思ったら、まずはグループLINEを作ります。これは旅程や集合場所などを確認したり、全員で情報共有するのに便利だから。「ノート」や「Keepメモ」などの機能を使って後で見返せるようにします。
そして、いつも集まるメンバーは、それぞれ住んでいる場所がバラバラなので、旅は「現地集合」から始まります。
「何駅に何時ね」と決めたら、それぞれの移動手段は自分で決めて、自分でチケットを取って報告し合います。
いつもみんなの仕事の速さには驚きますが、「何時にどこね」が決まると、数時間後には「何時の飛行機を取りました」「新幹線で行くね」など、各々さっさとチケットを確保しているのです。
スピーディーに手配するのは、飛行機や新幹線は、早ければ早いほど割引される仕組みがあるから。それでいて、だいたい直前まで変更できますから、先に手配して損はないわけです。

旅好き漫画家・ひうらさとるさんに聞く女子旅の極意
LINEで情報共有。幹事の負担を減らす仕組みを
これらの情報をグループLINEで報告し合うのは、情報共有の意味もありますが、こうやってメンバーが能動的に参加してグループLINEを動かすことで、幹事ひとりに負担を押しつけない、孤独にしないようにという意図もあります。
大人数の旅行では、「私はこれが食べたい」「ここに行きたい」という意見がそれぞれに出てきます。でもそれをみんなが個別に幹事に伝えていたら、幹事だけが大変になってしまいますよね。
グループLINEを作ることで、それぞれの意見を公平に調整できますし、「言った、言わない」みたいなことも履歴を見れば確認できますから、この方法はおすすめです。
一緒に楽しむ時間とひとり時間のバランスを
さらに、宿の取り方にも工夫があります。それは、「ひとり一部屋取ること」。
ホテルは正直、ふたり部屋のほうがリーズナブルではあるのですが、私たちはもう結構な大人なので、「できればひとりになれる時間が欲しいよね」というのが共通認識。人によっては合間に仕事をしたい場合もありますし、お風呂に1時間かけたい人もいるかも?
寝る時間についても、もう少し若ければみんなで夜中までワイワイおしゃべり……というのも楽しいのですが、「もう寝たいな」と思ったときは気を使いますし、寝たり起きたりという自分のペースがあることは、人と一緒だと、たとえ1泊でもストレスが溜まることが多いと思います。
部屋でひとり時間を確保できる分、観光や食事はとにかくみんなでワイワイ楽しく。特に食事は大人数のほうがいろいろなものを食べられます。
私自身は、グループ旅行で失敗した記憶はないのですが、すごく仕切りたがる人がいたり、なんでも聞いてくる人がいたりして大変だったという話は人から聞きました。
おみやげを買う時間がやたら長いとか(笑)。そのあたりの相性や、食の好み、金銭感覚が合うかも重要ですよね。
精算はPayPayを活用してスマートに
旅先での支払いは、最近だったら、タクシーや食事など費目ごとに誰かひとりにまとめてカードで払ってもらって、最後にひとり分の合計額を「PayPay」で送金することが多いです。
大抵「カードで払っていい?」って言ってくれる人がいるんですよね。カードで払う人はポイントを受け取れるし、そうじゃない人も面倒な精算の手間をお任せできるし、双方メリットがあるから、スマートでいいなと思います。
一言で言えば、私は「自分のことは自分でできる人」と旅をするのが一番快適かと思っています。みなさんはいかがでしょうか。
〈撮影/山田耕司〉
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大人気漫画家が教える50代からの旅の楽しみ方
ドラマ化して話題となった『西園寺さんは家事をしない』『ホタルノヒカリ』など数々のヒット作を手がけた漫画家・ひうらさとるさんは、自他ともに認める旅行好き。家事や育児がひと段落し、「旅行に行きたい!」と思ったときに、つい二の足を踏んでしまいがちな同年代に向けて、旅を楽しむためのヒントや実践している工夫を教えます。若い頃の体力頼みの旅とは違う、大人世代ならではの「疲れない」、豊かな旅の楽しみ方が満載。旅先に持って行くグッズやファッションアイテムの紹介、ひうらさんが暮らす兵庫県城崎温泉のミニガイドも収録しています。
ひうらさとる
漫画家。1966年、大阪府生まれ。1984年、「なかよしデラックス」(講談社)に掲載された『あなたと朝まで』でデビュー。代表作『ホタルノヒカリ』(講談社「Kiss」2004~2009年)はドラマ化や映画化を果たし、恋愛を面倒くさがる主人公・雨宮 蛍のライフスタイル〝干物女〟は「ユーキャン新語・流行語大賞(2007年)」の候補に。2024年、『西園寺さんは家事をしない』(講談社「BE・LOVE」2021~2024年)がドラマ化。音声プラットフォーム「Voicy」で「ひうらさとるの漫画と温泉」を配信するほか、SNS、YouTubeでも旅や日常を発信。
Voicy:ひうらさとるの漫画と温泉





