SF超大作『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が最高の布陣で映画化
映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』ストーリー
未知の原因によって太陽エネルギーが奪われる異常事態が発生。このままでは地球の気温は低下し、全人類は滅亡してしまう……。
この未曾有の危機を回避するため、世界中の叡智が集結し調査した結果、この絶望的な危機を救うカギは、11.9光年先の宇宙にあると判断されます。
宇宙船<ヘイル・メアリー号>で“イチかバチか”のミッションに挑むプロジェクトのため送り込まれたのは、しがない中学校の科学教師グレース(ライアン・ゴズリング)。
地球から遠く離れた宇宙でたったひとり、自らの科学知識を頼りに奮闘しますが、思いもよらない”出会い”が、彼の運命を大きく変えます。
普通の中学校教師が宇宙の中で体験した“極限の孤独”と、ある出会いからの成長

子どもたちに科学を教え、穏やかな日々を送っていた中学校の教師グレースは、半ば強制的に「ヘイル・メアリー」計画に抜擢されてしまいます。
人類80億人の命をかけ、片道切符で宇宙に送り出されたグレースを演じたライアン・ゴズリングは役についてこう語っています。
「ライランド・グレースはストイックなところがまったくない。従来の意味で勇敢でもないし、英雄でありたいという幻想も持っていない。でも彼は諦めない」
そんな普通の人間であったグレースが、宇宙船「ヘイル・メアリー号」の中で体験した孤独と、ある出会いから、自己犠牲ができる人間になっていきます。
『ラ・ラ・ランド』で不器用なやさしさをもつジャズピアニストを演じたライアンが、揺れ動くグレースの感情を見事に演じています。
ライアンは原作のアンディ・ウィアーから直々に実写映画制作をオファーする手紙を受け取り、彼のたっての希望でプロデューサーとしても名を連ねています。
異星人ロッキーとの、種族を超えた奇跡の“バディ”

グレースが地球から11.9光年離れた地球で出会う、異星人はもうひとりの主役。
「大きな岩みたいだから」と“ロッキー”とグレースに名付けられた彼は、グレースと同様に「故郷を救う」というミッションを背負っていることが判明します。
同じ境遇のふたりはやがて種族を超えた“バディ”になっていきます。
ロッキーを見て、「君、顔はないみたいだな。人間は顔にとらわれすぎ」と哲学的な感想を述べるグレース。
5本の脚兼腕を器用に使い分けて、グレースのマネをしてコミュニケーションを取ろうとしたり、手を上げるような仕草をしたり。ふたりの友情が深まっていくにつれ、顔のないロッキーがどんどん可愛く見えてきます。
非常な決断を下すプロジェクト指揮官の表情も魅力

グレースを<プロジェクト・ヘイル・メアリー>のメンバーにスカウトした、プロジェクトの指揮官ストラット(ザンドラ・ヒュラー)。
地球の滅亡が迫る中、人類存亡を懸けたプロジェクトを率いる立場であり、時に非情な決断を下す人物で、グレースを宇宙に送り込んだ張本人です。
そんなクールな彼女がときどき見せる優雅な仕草や優しい表情は、とても魅力的。
ワールドプレミアでザンドラは「どんな状況下でも目標を失わない強さは自分でも意識していることなので、とても共感しています」とコメントしています。
『オデッセイ』アンディ・ウィアーによる同名ベストセラー小説を映画化

原作は著書の『火星の人』が映画『オデッセイ』として映画化されたアンディ・ウィアーの同名ベストセラー小説。
2021年5月の刊行直後に「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー1位を獲得。その後も数々のベストセラー・リスト入り。
その魅力はマイクロソフト創始者のビル・ゲイツ、バラク・オバマ アメリカ合衆国元大統領も絶賛、ライアン・ゴズリングも刊行前の原稿を手にしてすぐに作品に夢中になったというお墨付き。
映画体験前に読めばより理解力が深まり、鑑賞後に読めば伏線が回収できる原作を体験してみるのもおすすめです。
<取材・文/山西裕美>
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
【監督】フィル・ロード & クリストファー・ミラー
【脚色】ドリュー・ゴダード
【原作】アンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー」(早川書房刊)
【出演】ライアン・ゴズリング、ザンドラ・ヒュラー、ジェームズ・オルティス、ライオネル・ボイス、ケン・レオン、ミラーナ・ヴァイントゥルーブ、プリヤ・カンサラ
2026年/アメリカ映画/157分
配給:ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント
3月20日(金・祝)より、全国の映画館にて大ヒット公開中




