種の発芽スイッチを入れるために
落花生の「種のつくり」を見てみよう

落花生の種は、タンパク質と脂質が非常に豊富で栄養価が高い反面、さやから取り出すと急速に劣化し、寿命が半分ほどに縮んでしまいます。
また、休眠が深いため、発芽できる状態にするには、しっかり乾燥させたうえで数か月の期間が必要です。
種が十分に水を吸うと、豆が膨らみ、トンガリ部分から根が伸び始めます。これが発芽のスタートです。この構造を理解してまくと、失敗がぐっと減ります。

落花生の花

花後に花のつけ根から「子房柄(しぼうへい)」が下へ伸び出し、地面に突き刺さり、その先端の子房が膨らんでさやになる
種のつくり

1.子葉(タンパク質、脂質をたっぷりと含む)
2.幼根
3.トンガリ部分。こちらから、下へ根が伸びる
4.幼芽
さやと種
2個の種が同じ向きに並んでいる。

〈取材・文/三好正人 イラスト/山田博之 写真/竹内孝功〉
※本記事は『発芽率・品質・収量がアップ!種まきと発芽の超裏ワザ』(家の光協会)からの抜粋です。
◆野菜の本気が開花!発芽率・品質・収量がアップする「種まきと発芽」の超裏ワザ◆
「家庭菜園がまったく初めての方が最初につまずくのが、栽培の入り口の種まきでの失敗。私も数多の失敗と実験により、種の形状やでき方、発芽する仕組みを野菜自身から教わってきました」と竹内さん。
また、昨今の異常気象で、野菜の発芽や発芽後の生長が難しくなるなど、ベテランの家庭菜園愛好家の方でも苦戦しているのだそう。
それでも竹内さんは「そうしたハードルを乗り越えて“野菜の本気”を開花させる方法はある」と話します。
本書は、竹内さんの豊かな経験と実験に基づく「種まきの極意」を写真とイラストでわかりやすく解説した、一生役立つ種まきバイブル。
発芽に大切な条件、定番野菜31種の種まきと発芽ワザなど、科学的かつ実践的な工夫が盛りだくさんの1冊です。
【CONTENTS】
● PART1 種と発芽の基本を知る
・種の気持ちになって考えよう
・コツ1 適温に合わせてまく
・コツ2 温度管理は腕の見せどころ
・コツ3 資材を使いこなそう
・コツ4 発芽力を落とさずに種を保存
・タイプ別 発芽適温、生育適温一覧表
● PART2 実践!種まきと発芽の超裏ワザ
〈トマト〉
・種の低温処理
・鉢上げ時の斜め植え
・本葉5~6枚で植えつける
〈ナス〉
・昼夜逆転式「ポケット催芽」
・3段階のお引越し
〈ピーマン〉
・ポケット催芽で連続保温
・斜め植えしてホカホカ状態をキープ
・本葉5枚以上で定植する
〈キュウリ〉
・鞍つきをつくる
・1か所に4粒をそろえてじかまき
・半立体地ばい仕立てで、収穫ラクラク
ほか、ズッキーニ、スイカ、エダマメ、ラッカセイ、エンドウ、ソラマメ、トウモロコシ、オクラ、越冬キャベツ、ブロッコリー、ハクサイ、カブ、ダイコン、ホウレンソウ、レタス、シュンギク、ゴボウ、セロリ、ニンジン、ネギ、タマネギ、ニンニク、ラッキョウ、ジャガイモ、サトイモ、ショウガ、サツマイモなど
竹内孝功(たけうち・あつのり)
自然菜園コンサルタント。自給自足Life及び合同会社自然菜園スクール代表。長野県長野市在住。無農薬、無化学肥料栽培や、自家採種による持続できる自然菜園を指導。『これならできる! 自然菜園』(農文協)、『育ちや味がどんどんよくなる 自然菜園で野菜づくり』(家の光協会)など15冊以上の著書がある。
https://www.shizensaien.net





