• 効率よく作業ができて、自分の好きをすみずみまでちりばめた台所。そんな理想の台所を手に入れたのは、自身の設計で築58年の団地をフルリノベーションしたテキスタイルアーティストのタシロユミコさん台所を素敵にコーディネートするコツと、リノベーションの5つのアイデアをお聞きしました。

    思いどおりの台所で、日々の料理が楽しみに

    東京郊外にある築58年の団地をフルリノベーションして住む、テキスタイルアーティストのタシロユミコさん。なかでも台所は、とくに大切にした場所のひとつです。

    かつてインテリアの学校で学んだ知識を生かして、タシロさんはリノベーションの設計を自ら担当。完成したのは、色や素材を統一させ、“作業効率”“居心地”を両立させた、素敵な台所でした。

    画像: ごはんづくりは、平日はタシロさん、週末は夫のリョウタさんが担当。理想の台所のおかげで、毎日楽しく料理ができる

    ごはんづくりは、平日はタシロさん、週末は夫のリョウタさんが担当。理想の台所のおかげで、毎日楽しく料理ができる

    素敵な「台所インテリア」をつくるヒント。主役を決めてコーディネートする

    画像: ダイニングにある鮮やかなオレンジ色のペンダントライト「フラワーポット」は、北欧の名作照明。この照明を台所の主役に

    ダイニングにある鮮やかなオレンジ色のペンダントライト「フラワーポット」は、北欧の名作照明。この照明を台所の主役に

    「どうしてもこの家に飾りたい照明があって、その照明を起点にダイニングと続く台所をコーディネートしました。その照明は、『フラワーポット』といって、デンマークのデザイナー、ヴァーナー・パントンが1968年に発表したもの。ホーロー製でかわいらしいフォルムが魅力です。

    台所に置くものは、“この照明の色と素材にハマるものだけ”をルールにして、キッチンセットから、細かな道具や容器までそれを徹底しました。また、プラスチック製品は合わないので、できるだけ置かないように。そうすることで自然とまとまりが出たと思います」

    画像: ツール立てひとつとっても、照明の色、素材との相性を考えて選んだもの

    ツール立てひとつとっても、照明の色、素材との相性を考えて選んだもの

    台所リノベのアイデア①
    壁に段を設けて、ものを置くスペースを確保

    画像: 色づかいが楽しい台所。ものの配置にもこだわりが

    色づかいが楽しい台所。ものの配置にもこだわりが

    「調理台の前の壁はもともとただの壁でしたが、段を造作してもらい、ものを置けるようにしました。わずかなスペースですが、カトラリーや調理道具など出番の多いものが置けて便利です」

    台所リノベのアイデア②
    壁とタイルの目地を、照明とリンク

    画像: 台所リノベのアイデア② 壁とタイルの目地を、照明とリンク

    「壁のペンキとタイルの目地の色も、照明のオレンジとの相性を考えて選びました。パソコンの画面上で、ペンキや目地材のカラーサンプルをいくつも照らし合わせて見つけたこだわりのカラー。とても気に入っています」

    台所リノベのアイデア③
    キッチンは業務用をセレクト。オープン収納でアクセスよく

    画像: オールステンレスのキッチンは業務用。シンク・調理台・ガスレンジが一体となったキッチンセットを、寸法を指定してオーダーした

    オールステンレスのキッチンは業務用。シンク・調理台・ガスレンジが一体となったキッチンセットを、寸法を指定してオーダーした

    「キッチンも、照明にあわせてステンレスがいいと考えました。大阪にある業務用キッチン専門の会社に寸法を指定して依頼したものは、とてもシンプルな構造です。オーダーメイドだと高いと思われるかもしれませんが、システムキッチンよりも驚くほど安価なんですよ。

    一般的なシステムキッチンと違って吊戸棚はなく、引き出しもたくさんあるわけではありませんが、私にはかえってよかったんです。道具などを隠すのではなく、好きなものは出して見えるようにしておきたいから。それに、ものをワンアクションで取れるのも便利ですよね」

    画像: キッチン台下の収納。グリーンのカラーリングが楽しい。左の棚は、キャスターをつけて引き出せるよう工夫も

    キッチン台下の収納。グリーンのカラーリングが楽しい。左の棚は、キャスターをつけて引き出せるよう工夫も

    「キッチンの下に収納がほしくて、棚をDIYしました。DIYなら別の収納につくり変えもできますし。暮らし方はどんどん変わるので、それに合わせて変えられるのがいいですね」

    台所リノベのアイデア④
    ラックにふだん使いの器を集約。乾燥もラクに

    画像: 壁に大型のディッシュラックを設置。「合理的で、見た目もかわいらしくて」とタシロさん

    壁に大型のディッシュラックを設置。「合理的で、見た目もかわいらしくて」とタシロさん

    「壁に取り付けたディッシュラックに、ふだん使いの器をしまっています。拭き上げたお皿はすぐにラックに戻せるのがいいですね。乾燥のためにその辺に置いたままにしなくてすむようになりました。ラックにはまな板やバットも入り、しっかり乾燥できます」

    画像: よく使う小さなボウルもラックに。備えつけのフックもあって便利

    よく使う小さなボウルもラックに。備えつけのフックもあって便利

    台所リノベのアイデア⑤
    壁を造作して、家電の目隠しに

    画像: 左端の白壁は、リビングからの眺めを考慮して造作したもの

    左端の白壁は、リビングからの眺めを考慮して造作したもの

    「左側の壁はもともとなかったもので、新たに造作してもらいました。この壁の裏に冷蔵庫を、その奥の棚に電子レンジを置いています。

    というのも、キッチンの反対側にリビングがあり、リビングのソファからキッチンは真正面。お客さんがソファに座ったときに、冷蔵庫や電子レンジなどの生活感があるものが見えないよう壁で目隠ししました」

    画像: 壁をまわりこむと冷蔵庫が

    壁をまわりこむと冷蔵庫が

    画像: 調味料はまとめてコンロ前の小棚に。調理中にさっと手にとれて効率アップ

    調味料はまとめてコンロ前の小棚に。調理中にさっと手にとれて効率アップ

    * * *

    家のなかにアトリエがあり、一日の大半を家で過ごすタシロさん。台所では、料理をしたり、ティータイムのお茶を淹れたり。

    好きをちりばめた台所は、タシロさんの毎日のいやしになっているようです。

    【タシロさんイベントのお知らせ】
    タシロユミコ個展 『めぐる糸と』
    タシロユミコ個展 『めぐる糸と』 会期:2026年4月24日(金)~5月11日(月)※期間中、金・土・日・月のみ開場
    営業時間:11:00~17:00

    場所:ngumiti蔵前(ヌグミティクラマエ)東京都墨田区本所1-23-3 2階
    都営大江戸線・蔵前駅から徒歩9分/都営浅草線・浅草駅から徒歩11分
    詳細はタシロさんインスタグラムから。



    〈撮影/星 亘 取材・文/諸根文奈〉

    タシロユミコ(たしろ・ゆみこ)
    “解体と再構築”をテーマに制作するテキスタイルアーティスト。9号帆布からほどいた糸、染め、手刺しゅうを軸に作品を展開。また、制作過程から生まれたアイデアをsyuunyaan(シューンヤーン)名義でクッションやバッグなど『暮らしの品』としてプロダクトを手がけている。
    インスタグラム@tashiroyumiko_syuunyaan



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