(『60代から夢をかなえる ひとり旅』より)
「この建物を見たい!」のピンポイントで行く気楽旅
神戸芦屋のヨドコウ迎賓館、岩手の龍泉洞といったように、私の旅は「○○県(××地方)を観光したい」といった漠然とした行き方より、「ここを見たい」とピンポイントで目的地を決めることが多いです。
この数年、歴史ある建築物を見たいという気持ちが強くなりました。
以前はそんなことはなかったのですが、年をとったせいかもしれません。
ヨドコウ迎賓館の実物を見て感動し、フランク・ロイド・ライトの建築物をもっと見てみたくなり、その後、旧帝国ホテル正面玄関が移築された「博物館明治村」(愛知県犬山市)にひとりで行きました。
明治100年を記念してつくられた明治村は、広大な敷地に明治時代の興味深い建築物がたくさん移築されていました。当時の汽車など乗り物もあり、ひとつひとつゆっくり見て回ったら、1日では足りないほどの充実した施設でした。

ひとり旅で写真撮影を楽しむショコラさん
ピンポイントの目標なら、日帰りでも1泊でも気軽に
一昨年行った、長崎ひとり旅の一番の目的は、端島(はしま・軍艦島)でした。
軍艦島には以前から興味があったのですが、テレビドラマ『海に眠るダイヤモンド』で島の暮らしや歴史にふれ、すぐにでも行ってみようと思い立ったのです。
初めてひとりで飛行機の予約をして搭乗する経験もしました。
幸い天気に恵まれ、軍艦島に上陸することができたうえに、余った時間で、初めての長崎で外せない観光地、稲佐山の夜景、大浦天主堂などもひと通り見ることができました。
そしてもう、せっかく九州に行くのなら、福岡県北九州市まで足を伸ばしてみよう、と。門司港(門司港)の駅舎を見たかったのです。これもまた、大正時代の古い建築物です。
駅舎だけでなく、門司港レトロと呼ばれる、船での商売で栄えた当時の古い建物も見応えがありました。門司港から本州下関まで、海の下の人道トンネル(800mほど)を往復したり、マップを見ながら気の向くままに歩きました。
漠然と○○県とか○○地方に行きたいというのではなく、自分が興味のあるもの、古い建築物やお城、好きな絵画のある美術館など、ピンポイントの目標なら、日帰りでも1泊でも気軽に行くことができます。
たとえ1ヵ所でも、旅をしたという満足度が高くなります。
ショコラさんのひとり旅の思い出
愛知県犬山市の明治村を訪ねて[1泊2日]
これもライト建築の「帝国ホテル中央玄関」を見たくて。日帰り可能な距離でしたが、せっかくなので1泊して。明治村は一度に回りきれないほど見所満載。名古屋では熱田神宮で御朱印をいただき、初ひつまぶしに舌鼓。
博物館 明治村

憧れの帝国ホテル中央玄関。1923年築、1968年に解体。大谷石とすだれレンガの造作が本当に美しい

明治時代の歴史的建造物を移築し、保存展示する野外博物館。建物だけでなく橋や汽車、電燈なども。敷地内を走る京都市電。出発前に車掌さんが撮影してくれました

緑と白がきれいな宇治山田郵便局舎。内部は吹き抜けで、円形の造りは東京駅舎みたいでした
本記事は『60代から夢をかなえる ひとり旅』(すばる舎)からの抜粋です
〈撮影/林ひろし、ショコラ(旅先の写真)〉
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老後生活の新しい楽しみ!
ベストセラー『58歳から日々を大切に小さく暮らす』著者の新刊は、シニア女性に広がる「ひとり旅」を指南。67歳でパートを辞め、年金暮らしに入ったショコラさんは、パート時代に老後資金とは別に貯めた費用で定期的におひとりさまツアーやひとり旅を楽しんでいます。そんなショコラさんのひとり旅の楽しみ方を紹介。計画の立て方、予算、行き先選び、ツアー活用術などを旅の写真とともに紹介し、「まずは近場で1泊2日から」と気軽な始め方を提案します。
ショコラ
10年続けるブログ「60代一人暮らし 大切にしたいこと」が圧倒的人気を集める。2019年、弊社より刊行した『58歳から日々を大切に小さく暮らす』が10万部のベストセラーに。40代で離婚後、営業職で自活する。57歳でパート勤務に転職、67歳まで働き続ける。最後の2年間は年金を受給しながら生活費を抑え、パート収入をこつこつ貯蓄。老後生活を楽しむための資金に。完全リタイアとなった現在は、健康維持のためのフィットネスクラブ通い、時々の旅行で自由な日々を謳歌している。






