(『天然生活』2025年6月号掲載)
がんの養生には“高タンパク”で体に合う昔ながらの和食を
2024年の初めに乳がんが見つかり、6月に手術を受けた歌人の東直子さん。それまでは病気知らずで、がんになるなんて青天の霹靂だったといいます。
生活にも大きな変化がありました。「昼食は外食することも多かったのですが、3食自炊するようになりました。タンパク質を多く含む納豆や豆腐、骨粗しょう症対策にも効果がある鮭などはよくいただきます。ごはんも雑穀米にするなど、昔ながらの和食が胃にやさしくて、体にも合っているようです」
薬の影響で腸内環境が乱れがちなので、おなかの調子を整える食物繊維が豊富な野菜や発酵食品もよく摂るそう。
私の体質改善01
野菜とタンパク質をメインの食事に

ある日の朝ごはん。ホルモン剤を服用中で骨粗しょう症になりやすいため、カルシウムとビタミンDを含む鮭はよくメニューに登場
手術後、動けない期間があり、筋肉を蓄えておくことが大事だと気づいたという東さん。ふだんから意識してタンパク質を摂るようになりました。
「太ってもいけないので高タンパク、低脂質の食事を心がけています」。ごはんは雑穀米にして、発酵食品と野菜もたっぷりいただくように。おかげで、おなかの調子もいいそう。

もずくやめかぶも定番。おなかの調子を崩しやすい抗がん剤を服用中は、整腸作用がある食材を積極的に

仕事中のおやつは健康効果の高いナッツや高カカオチョコレート、ベリー類など
私の体質改善02
ゆっくりよくかんで食べる
食事は自分でつくった器に盛り、音楽を聴いたりしながら、のんびり食べるようにしています。

鳥が好きな東さん。鳴き声が聞こえる季節は、食事中も耳を澄ませている
「子育て中はすき間時間に食事をしなければならず、早食いの癖がついてしまったんです。仕事も忙しく、ひとりだとパパッと済ませがちで。それでは血糖値も上がりやすくなりますし、肥満予防のために、ゆっくり食べるようになりました」
〈撮影/星亘 取材・文/長谷川未緒〉
東直子(ひがし・なおこ)
小説、戯曲、イラストレーションも手がける。1996年に短歌連作「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞受賞。第31回坪田譲治文学賞受賞の小説『いとの森の家』はNHKでドラマ化。ベストセラーとなった小説『とりつくしま』は、娘で映画監督の東かほりさんにより映画化され、2024年に公開された。著書に『階段にパレット』(だいわ文庫)など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




