(別冊 天然生活『小川糸さんの春夏秋冬を味わうシンプルな暮らし』より)
小川糸さんの涼しく楽しむ、夏のしつらい
着る服も、デザートも、いつもとは少し変えて。暑い季節を快適に、楽しく過ごすための工夫です。
夏のしつらい1
蚊取り線香を焚く
森の中での暮らしには蚊取り線香が不可欠。庭で過ごすときはもちろん、室内でも使います。

「蚊にさされやすい体質なので、ケアはしっかりしています」
愛用しているのは月桃の葉の粉末や精油を中心に、さまざまなハーブや香木を使用した「うる月桃香」。素朴で穏やかな香りが特徴です。
「手づくりの虫よけオイルなども使っています」
夏のしつらい2
明るい色の服を着る

ふだん身につける色は紺やグレーなどが中心。けれども日差しがまぶしく照りつけるこの時季だけは、服もピンクなどの明るい色を選んで夏気分を盛り上げます。
「半袖を着ることもここでは一年のうちに数えるほどしかないんです。だから『夏だ!』と思えるような日には、明るい色のTシャツをウキウキした気持ちで着て、夏を存分に楽しみます」
夏のしつらい3
コーヒーゼリーをつくる
いつもは食後にコーヒーを飲むのが習慣ですが、夏はそれに代えて手づくりのコーヒーゼリーをデザートとして楽しみます。

「コーヒーをいつもより濃いめに淹れ、ゼラチンを溶かして冷蔵庫で冷やすだけ。これに牛乳と、メイプルシロップかはちみつをかけて食べるのが好きです」
ごくゆるめにつくる、ふるふるの冷たいゼリーが暑さを和らげてくれます。
夏のしつらい4
花を飾る
よくハーブや花の苗を買いに行く花屋以外にも、夏は近隣の直売所などに新鮮な生花がたくさん並ぶ時季。それをときどき買ってきては、部屋に飾っています。この日仕入れたのはルドベキアやりんどうなど。

「ハウス栽培されたものより、自然のサイクルに沿って育つ野の花が好き。この辺りではそうした季節のさりげない花が手に入るのでうれしいです」
<撮影/有賀 傑 取材・文/嶌 陽子>
本記事は別冊天然生活『小川 糸さんの春夏秋冬を味わうシンプルな暮らし』からの抜粋です
美しい山暮らしの中で見つけた、小さな暮らしと小さな幸せ
2022年から山小屋で暮らし始めた作家の小川糸さん。物語を紡ぎ、暮らしを整え、土に触れる小さな暮らしを実践しています。山小屋での春夏秋冬の季節の移ろいはとても美しく、どの瞬間もキラキラと輝いています。小川糸さんの味わいある暮らしのエッセイや家時間の工夫、季節の食材を使ったレシピもご紹介します。
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小川 糸(おがわ・いと)
デビュー作 『食堂かたつむり』(2008年)以来、『ツバキ文具店』『ライオンのおやつ』など、30冊以上の本を出版。作品は英語、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語などに翻訳され、さまざまな国で出版されている。公式サイト「糸通信」https://ogawa-ito.com/ では不定期で日々の出来事を綴っている。






