• 「しまえるものは、すべてしまう」を基本に、見えるものを減らして暮らすin-kyo店主・長谷川ちえさん。引き出し収納やパントリー活用など、余白を生む片づけの工夫を教わりました。
    (『天然生活』2025年7月号掲載)

    余白を静かに眺める時間が、日々の暮らしの潤いに

    長谷川ちえさん夫婦が、それまで住んでいた平屋の隣にある一軒家を購入したのは数年前のこと。

    街中にある「in-kyo」の店舗ではできないワークショップなどを行う場所にしたいとリノベーションを行い、完成したのがこの「TONARI」。

    絵画の体験型展示を行ったり、お話会を開催したりと、多くの楽しみをシェアしてきましたが、いまは住居としての機能も少しずつ移しているといいます。

    「もとから『ゆくゆくは老後の住まいに』というつもりで手を入れましたが、夫が働く『BANKS』が施工を手がけていることもあって住み心地を試したいと考えていたことと、心境の変化もありました」

    福島県産の踏み石が置かれた玄関。靴は出しっぱなしにせず、そのつど靴箱へ。入り口をすっきりさせることで家に気がめぐる

    東京から三春に居を移し9年。その間に大きな地震を2度経験。大切な器も多く割れてショックを受けましたが、同時に自分にとっての適切な「ものの量」も考えるようになっていったのです。

    「次に地震が起きたとき、器が割れないようにするにはどうすればいいか、よく考えました。それと同時に、視界に入るものの数をもっと減らしていきたいと考えるようにもなったのです」



    <撮影/星 亘 取材・文/田中のり子>

    長谷川ちえ(はせがわ・ちえ)
    エッセイストとして活躍しながら、2007年東京・蔵前に生活道具を扱うお店「in-kyo」をオープン。2016年福島県三春町に移住・移転。夫と2匹の猫スイ・モクと一緒に暮らす。著書に『三春タイムズ』(信陽堂)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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