• お気に入りの布だからこそ、残ったはぎれもなかなか手放せないもの。引き出しで眠ったままのはぎれたちを、毎日の暮らしになじむ布小物へと生まれ変わらせてみませんか。今回、布作家不動美穂さんに教えてもらうのは、夏に持ちたくなるさわやかな「巾着」。ほんの少しだけ残ってしまったはぎれも、ひもとして大活躍します。暑い夏は涼しい部屋で手づくりを楽しみましょう。

    そのままでも、バッグインバッグとしても大活躍の巾着

    生成りの綿麻をベースにした巾着袋は、素朴でどんなシーンにもなじむ佇まい。そこに、色柄のはぎれをつないでつくったひもを合わせることで、さりげないかわいらしさを添えています。

    内袋には青のストライプ生地を使い、袋を開けたときにも涼やかさを感じられる仕上がりに。

    画像: 財布やめがねケース、ノートやポケットティッシュなど、小物をたっぷり入れられる

    財布やめがねケース、ノートやポケットティッシュなど、小物をたっぷり入れられる

    「表袋をシンプルにしているぶん、ひもづくりで布合わせを楽しめるようにしました。小さなはぎれでも、組み合わせれば活躍の幅が広がります」

    マチを広めに取っているので、使いやすさは抜群。お弁当袋として、ちょっとした買い物袋としても活躍します。不動さんは、かごバッグに入れてバッグインバッグとしても使っているそう。

    画像: 巾着そのものをバッグ代わりにしても。ちょっとしたお出かけのときにちょうどいい

    巾着そのものをバッグ代わりにしても。ちょっとしたお出かけのときにちょうどいい

    画像: 中身がひと目でわかりやすく、取り出しやすいので、バッグインバッグとしても重宝

    中身がひと目でわかりやすく、取り出しやすいので、バッグインバッグとしても重宝

    つくり方のポイントは、マチを縫うときの「三角形」(つくり方参照)だそう。

    「底辺の縫い目を中心に、布が左右対称になるように合わせます。ここをきっちりすると、布ずれや形ずれがなく、きれいに仕上がります」

    はぎれで楽しむ布小物
    巾着のつくり方

    画像: はぎれで楽しむ布小物 巾着のつくり方

    仕上がりサイズ(1個分)

    縦28×横28×マチ12cm
    ※ひものサイズは含まない

    材料

    【表布】生成りの綿麻(縦37×横30cm)2枚
    【内布】青のストライプ柄のコットン(縦37×横30cm)2枚
    【ひも(はぎれを縫いつなぐ)】生成り、青、ストライプ柄などのはぎれ(縦5×横100cm)2枚
    ● 手縫い糸(ステッチ用・黄)

    *ひもの縫いしろのみ5mm、それ以外の縫いしろは1cmです。

    *縫い目がわかりやすいように赤い糸を使用していますが、実際は布に合った目立たない色の糸を使用してください。

    つくり方

     布を裁つ(ひも用のはぎれは、色や柄のバランスをみて組み合わせる)。

    画像: 布を裁つ

    布を裁つ

     表布と内布それぞれを、上部7cmを残して中表に縫い合わせて袋をつくる。

    画像1: まち針でとめたところ

    まち針でとめたところ

    画像: 上部7cmを残して縫ったところ

    上部7cmを残して縫ったところ

     左右の角を起こし、縫いしろを割る。三角形の底辺のラインが12cmになるところに目印の線を引き、まち針でとめて縫う。

    画像: 左右の角を起こしたところ

    左右の角を起こしたところ

    point
    左右対称のきれいな三角形にしましょう。

    画像: 目印の線を引いたところ

    目印の線を引いたところ

    画像1: 縫ったところ

    縫ったところ

     縫いしろを1cmほど残し、余分な部分を切る。表袋、内袋それぞれ同様にマチをつくる。

    画像: 縫いしろを1cmほど残して切る

    縫いしろを1cmほど残して切る

     表袋と内袋を中表に合わせてまち針でとめ、ぐるりと縫う。

    画像: 中表に合わせてまち針でとめたところ

    中表に合わせてまち針でとめたところ

    画像2: 縫ったところ

    縫ったところ

     ひも通し口(返し口にもなる)をつくる。の縫い線を中心に、外側に5mm幅に折ってまち針でとめ、縫う。

    画像: 外側に5mm幅に折ってまち針でとめたところ

    外側に5mm幅に折ってまち針でとめたところ

    画像3: 縫ったところ

    縫ったところ

     ひも通し口から表に返す。内袋を表袋の中にしまう。

    画像: ひも通し口から引っ張り出す

    ひも通し口から引っ張り出す

    画像: 表に返したところ

    表に返したところ

    画像: 内袋を表袋の中にしまう

    内袋を表袋の中にしまう

     ひも通し口の下2.5cmと5.5cmをそれぞれまち針でとめて、ぐるりと縫う。

    画像2: まち針でとめたところ

    まち針でとめたところ

    画像4: 縫ったところ

    縫ったところ

     ひも通し口の両端下に手縫い糸でステッチを入れる。

    画像: ステッチを入れる

    ステッチを入れる

    point
    縫い目が雑になってしまっても隠せるうえ、強度も増します。デザイン性もアップ。

    10 ひもをつくる。色や柄のバランスをみながら、はぎれをそれぞれ中表にして縫いつなぐ。縫いしろを割り、アイロンをかける。

    画像5: 縫ったところ

    縫ったところ

    11 上下左右を5mm折り込み、アイロンをかける。

    画像: 上下左右を5mm折り込む

    上下左右を5mm折り込む

    12 中央で外表に二つ折りして、上からアイロンで押さえ、外側から2mmの場所を縫う。

    画像: 外表に二つ折りする

    外表に二つ折りする

    画像6: 縫ったところ

    縫ったところ

    13 巾着のひも通し口に互い違いになるようにひもを通す。端を結ぶ。

    画像: ひもを通す

    ひもを通す

    画像: ひもの端を結ぶ

    ひもの端を結ぶ

    画像: 結ぶ位置はお好みで

    結ぶ位置はお好みで

    画像: 完成

    完成

    * * *

    ▼季節で楽しむ“はぎれの布小物”のつくり方はこちら



    〈撮影/星 亘 取材・文/飯作紫乃〉

    不動美穂(ふどう・みほ)

    画像: つくり方

    布作家。障がい者就労支援事業所勤務。利用者さんたちと一緒に布小物を制作。個人の活動では、約25年前より鍋つかみをはじめとするシンプルな布小物を制作、販売。東京・小金井の「環境楽習館」、西荻窪の「tsugumi」で作品を取り扱い中。また、イベントなどにも出店。2025年11月からは、東京・東久留米市に「道具屋fudō」をオープン。物販スペースで布小物を販売するほか、月1~2回のモーニングや柳久保小麦などを使用した手打ちうどんも人気で、地元の方々の憩いの場として愛されている。
    インスタグラム@m.fudo(不動美穂)/@find__the__treasure(道具屋fudō)



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