• なかなか踏み出せずにいただれかの助けになりたいという想い。最初の一歩を、私たちと一緒に。今回は、就労継続支援A型B型事業所 TOMOS company Ltd.を訪ね、障がいのある方とのフェアな関係を大切にする「刺し子」ブランドの取り組みを拝見しました。
    (『天然生活』2025年6月号掲載)

    クオリティにこだわった「選ばれる」ものづくりを

    暖かな日差しが降りそそぎ、心地よいBGMが流れ、まるでカフェのような家具がそろっているTOMOSの事業所。

    作業中は集中して黙々と手を動かしている利用者も、休憩時間になるとみんなパッと花が咲いたように楽しそうにおしゃべりをしたり、思いのままに外の空気を吸いに行ったり、リラックスしているようにみえます。

    画像: 製品への仕立ても事業所で完結させるため、得意な人、意欲のある人は、ミシンにも挑戦している

    製品への仕立ても事業所で完結させるため、得意な人、意欲のある人は、ミシンにも挑戦している

    「ものをつくる場所なので、クリエイティビティが高まる雰囲気を大切にしています。楽しく一生懸命に仕事をしてもらうのが私たちの役目です」と、取締役で商品の企画・営業を担う山中知博さん。

    そんな環境でつくられた製品には、ある願いが込められているそうです。

    「事業所でつくられたプロダクトだからと買ってくださるのももちろんありがたいのですが、単純に『これ素敵だから』と思って買ってもらえたらうれしいです。それが製作者である利用者と購入者のフェアな関係性だと思うので」

    画像: 自由な発想とオリジナルの図案で刺し子を進める利用者も。個性ある配色と柄が美しい作品

    自由な発想とオリジナルの図案で刺し子を進める利用者も。個性ある配色と柄が美しい作品

    そのために山中さんたちは、利用者のみなさんの刺し子を洋服やバッグに仕上げるときにとことんクオリティにこだわるといいます。

    「製品のクオリティが上がることは、利用者のクオリティと次の商品への対応力を上げることにもつながります」

    「TERAS」ブランドですべての人を豊かに

    TOMOSでつくられた製品は「TERAS」というブランド名で商品となり、オンラインショップや原宿にある店舗で購入することができます。

    画像: 売り上げは“100%”障がいのあるつくり手のもとへ。製作者と購入者のフェアな関係で豊かな生活を支える「刺し子」ブランド・TERASのものづくり/就労継続支援A型B型事業所 TOMOS company Ltd.

    TERASとは?
    TOMOS companyの事業所で制作された刺し子作品のブランド名・原宿のショップ名。日本の伝統工芸である刺し子と100年の歴史がある古布BOROを使い、障がい者の作品を世界に向けて発信している。オンラインでも購入できる。

    https://sashikoboro.com/

    事業所でつくられた商品の売り上げは100%利用者に還元されます。

    「ひとつの製品のなかに、いろいろな人のいろいろな針目があり、たくさんの個性がつまっています。原宿のお店はもちろん、各地でイベントをしたりポップアップストアを出したりしているので、ぜひ製品ごとの違いを実際の目でみてほしいです。そしてこれらの製品が、購入してくれた人たちの心を豊かにし、それがめぐって利用者の生活も豊かになっていくことを願っています」

    山中さんおすすめの最初の一歩
    Googleマップに書き込む

    Googleマップのクチコミに「車椅子で入店できるカフェ」や「視覚障害者向けの設備あり」などバリアフリー情報を書き込んでみませんか。

    障がいがある方への情報提供という意味合いはもちろん、社会にとってバリアフリーの視点は大切だというメッセージにもなる。

    山中さんおすすめの最初の一歩
    事業所製品の購入

    各地のA型、B型事業所が制作、製造するプロダクトの購入は手軽にできる第一歩。

    「おすすめは鹿児島県のB型事業所が製造するkiitosのクラフトチョコレート」と山中さん。全工程にこだわった“ビーン・トゥ・バー”で贈り物にも最適。



    〈撮影/小禄慎一郎 構成・文/飯作紫乃〉

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.