(『天然生活』2022年9月号掲載)
はっか油の「基本の使い方」4つ
「ミントの一種であるはっかの主成分は、メントール。おなじみの清涼感ある香りが特徴です」そう話すのは、30年来の愛用者で、はっか油普及の立役者でもある前田京子さんです。
基本的な使い方は、下の4種類。使い方によって、メントールの効きめや体感が変わってきます。まずは原液のまま使ってみましょう。
1.垂らす

一番簡単なのが、コットンやにおいの気になる場所などに、原液のまま垂らす方法。「垂らして使うと、メントールが空気中にゆっくり広がり、消臭や虫よけなどに役立ちます。はっか油を数滴垂らしたコットンボールは、あらゆる場所で重宝し、初心者にも使いやすいはず」
2.スプレーする

ミスト状にスプレーする方法は、香りがぱっと広がるのが特徴で、一度に使う量を抑えられるメリットも。「部屋の空気がよどんでいるときにひと吹きすると、たちまちさわやかに」
※原液をそのまま皮膚に使用しないでください。
※素材によっては変色するおそれがありますので、ご注意ください。
3.ぬる

肌に直接ぬる際は、刺激の強い原液は避け、はっか油を配合したバームやローションを使います。「バームは香りが長持ちし、ローションは汗のにおいや肌のべたつきを抑えてさっぱりします。用途で使い分けましょう」
4.口に入れる・飲用する

はっか油入りの歯みがき粉やマウスウォッシュを使うと、経口によるさっぱりとした変化を体感できます。「口に含むと頭に香り成分が上っていくような爽快感があり、飲むと胃が温かくなってきます。飲用の場合は、はっか油をようじの先に少し付けたくらいの量でも十分です。多く使わないように注意して」
※ 口に入れる場合は、必ず『食品添加物』として認可されているはっか油を使用してください
はっか油を持ち歩く

はっか油を小びんに移して携帯すれば、外出先でも役立ちます。プラスチック容器は溶ける恐れがあり、品質を守るためにも遮光性のガラスびんを使いましょう。
携帯はっか油
1滴ずつ出せるドロッパー付きの精油びん(5mLがおすすめ)にはっか油を入れる。香りをかぐだけでもさわやかに。
携帯はっかスプレー
スプレータイプの小びんにはっか油を入れる。職場やホテルなどの室内の空気を清涼にしたり、トイレの消臭にも便利。
家仕事にも活用

はっか油は、家仕事の助けにもなります。
「洗濯をする前か終わったあとの洗濯機の中に、また入浴後の浴室の排水口に数滴はっか油を垂らすか、スプレーでひと吹きすることを習慣にするとカビ予防を助けてくれます。台所のごみ箱や排水口に使えば、におい対策に。はっか油を垂らしたコットンボールはクローゼットやたんすの消臭、衣類の虫よけに使えるほか、窓辺に置いて蚊よけにも」
〈はっか油を使うときの注意〉
肌に原液を直接つけない
原液を肌に直接つけるとかぶれなどの原因にも。粘膜はとくにデリケート。はっか油の付いた手で目をこすったりしないように。
妊娠初期・乳幼児には使わない
医療的観点から、有効成分のメントールが集中的、継続的に作用しないよう、妊娠初期と乳幼児には使用を控えるのが望ましい。
ペットのいる場所で使わない
はっかは、犬や猫などにとって苦手なにおい。健康を損ねる可能性もあるため、ペットのいる場所では極力使わないこと。
〈監修/前田京子 イラスト/にしごりるみ 取材・文/熊坂麻美〉
前田京子(まえだ・きょうこ)
はっか油が家庭に浸透するきっかけとなった『はっか油の愉しみ』(マガジンハウス)を2014年に出版。現在もナチュラルな暮らしの実践を執筆に生かしている。ベストセラー『お風呂の愉しみ』
(飛鳥新社)、『ひとさじのはちみつ』(マガジンハウス)など著書多数。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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