面倒な家事こそ習慣化して、小さな達成感を積み重ねる
効率を重視するところと手間をとことん楽しむところ、どっちもあるのが自分らしさです
シングルマザーとしてふたりの子どもを育ててきたあいこさん。昨年、長男が独立し、自身は再婚。郊外の団地へ住まいを移し、夫と小5の娘さんと3人の生活が始まりました。
朝が早い夫に合わせて家事や生活の一部をルーティン化。そのおかげでひとりの時間を確保しながら一日をスムーズに回せているといいます。
「再婚して少しあわただしくなりましたが、ある程度、段取りすることで時間を効率的に使えるようになりました。寝る時間やお風呂の時間を前倒しして、寝る前に洗濯機をスタートして。朝は夫にお弁当と朝食をつくって駅まで送っていき、帰宅して娘が起きるまでの40分くらいが、私のひとり時間。ラジオ体操をしたり、手帳を書いたり。自分のペースで過ごす大切なひと時です」
合理的なことが好きというあいこさん。食洗機や洗濯乾燥機、ロボット掃除機などの時短家電に積極的に頼り、収納は「使いやすく掃除しやすい」を軸に工夫を重ねています。そして食材や日用品の買い物はネットスーパーも活用し、家事がラクになる仕組みをそのつど更新してきました。

ロボット掃除機を走らせるためにも、床にものを置かないことを徹底しているあいこさん。朝食が終わったらテーブルの椅子を上げ、掃除機をスイッチオン。「十分きれいにしてくれますし、その時間に別の家事をするなど、自由な時間が生まれるので助かっています」
一方で、梅仕事や味噌づくり、酵素玄米や手づくりパンのように、手間を楽しむことも大切にしています。その取捨選択の基準は、いつもシンプル。自分が「楽しい」「心地いい」と感じられるかどうかです。
「食洗機を使えば、節水になるし手荒れもしない。何より食器を洗うストレスから解放されます。でも、食に関しては『おいしくて体にいいものを食べたい』という気持ちが強いから、いくら手軽でも買ってきたものですませたくないんです。素材を選んで自分でつくるほうが楽しいし、満足できる。同じようにこだわったものをお店で買うよりずっと安上がりです。これも私にとっての合理性なのかもしれません」
あいこさんの家事の工夫
団地の押し入れを日々のストック置き場に改良。家族にもわかるように管理する

押し入れは「イケア」のボックスを並べ、筆記具のストックやコード類などこまごましたものを収納。ラベリングして、中のものがひと目でわかるように
ひとり時間も家族との時間も増やしたいからルーティンで負担を減らす

自然光が入る明るいキッチン。背面の「無印良品」のラックは作業台としても便利

「無印良品」の引き出しケースを使い、奥のスペースまでむだなく活用。すべてにラベリングをして、道具などをしまっている

ラップ類は、シンク下の棚の扉裏にホルダーを付けて収納。扉を開けるワンアクションで出し入れしやすい
本記事は、『暮らしのまんなか vol.43』(扶桑社・刊)からの抜粋です。
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OURHOME Emiさんや、重松久惠さん、藤原奈緒さんなど11軒の暮らしの実例が登場
時間に振り回されず、上手に使い、いまよりもっとラクに暮らしをまわす方法を実例11軒の暮らしから提案していきます。
vol.43で取り上げていくのは「時間の使い方」です。特集「私らしく、暮らしの時間を再構築する」を軸におき、これからの人生との向き合い方や、日々の組み立てとなる家事の段取り、自分時間のつくり方や楽しみ方を紹介。11軒の暮らしの実例とともに、みなさんの日々の工夫とアイデアを伺いしました。第1章は「私の時間軸」、第2章は「家事の段取り」、第3章は「自分時間の楽しみ」です。食卓の提案は、瀬尾幸子さんの家庭料理を。読み物は、15分の掃除術です。巻末には、引っ越しで新たな暮らしが始まった文筆家・一田憲子さんのエッセイが登場します。
<撮影/山田耕司 取材・文/熊坂麻美>
中山あいこ(なかやま・あいこ)
家事と暮らしの研究家。家事も子育ても仕事も楽しむことをモットーに、ブログ「生活のメモ」で日々の暮らしぶりを綴る。息子は独立し、夫と娘との3人暮らし。著書に『家事がラクになるシンプルな暮らし』『家事が好きになる暮らしの工夫』(ともにエクスナレッジ)など。
https://seikatsunomemo.com/
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