• 「お金」は暮らしを楽しみながら、“使ったり増やしたり”が理想です。手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんに、無理なくお金が貯まる4つの習慣を伺いました。いつか手をつけるのではなく、いま始められることから。「自然と貯まる」習慣が人生の味方になってくれます。
    (『天然生活』2025年9月号掲載)

    マイルールを設定し、むだな買い物を減らす

    子育てと洋裁の仕事を両立しながら活躍の場を広げてきた美濃羽まゆみさん。

    「お金の管理とか運用は、どちらかというと得意じゃなくて」と苦笑いしますが、5年前には自宅の隣を改装しアトリエに活用。近年は、念願だった洋裁教室も始めました。資金繰りについて尋ねると、どうやらお金の使い方にマイルールがあるようです。

    「私の場合、貯めることより、使うことを減らすほうが向いていて。外に出るとついあれこれ買ってしまうので、それをなくした方が絶対いいなと気づいたんです」

    買い物の回数を極力減らすために長年続けているのが、週1回の宅配サービス。調味料や旬の野菜など、食卓に必要な食材はほとんどここで調達しています。

    「宅配日には冷蔵庫をスカスカにする」ため、「野菜の切れ端しか残ってない」という宅配の前日も、いまでは家族4人の食事が賄えるまでに。

    「たいがいがオムライスかお鍋」と笑いますが、食材の使い忘れも解消され、節約効果もばっちり。

    「乾物や缶詰もフル活用すれば意外とやりくりできちゃう」と楽しんでいる様子さえうかがえて、頼もしい限りです。

    画像: 買い物前に居間でメモをとる美濃羽さん。必要なものを書くことで、買い忘れ&買いすぎを防いで。「猫のごはんも、ちゃんとメモしました」

    買い物前に居間でメモをとる美濃羽さん。必要なものを書くことで、買い忘れ&買いすぎを防いで。「猫のごはんも、ちゃんとメモしました」

    食材に限らず、事あるごとに「いまあるもので何とかできないか」と考える美濃羽さん。

    掃除機が壊れたら長柄ぼうきで、のれんがほつれてきたらはぎれでパッチワークを。代用できるものはないか、工夫して乗り切れないか、まずは一考し、それから新しいものを手に取るのが習慣になっています。

    美濃羽まゆみさんの「お金が貯まる」4つの習慣

    貯める習慣01
    予算内でやりくりする

    家族4人にかかるひと月分の経費を割り出しておき、毎月決まった額の現金を用意している美濃羽さん。生活費全般は、その範囲で収まるようにやりくりしています。

    画像: 持ち歩くのは、現金やクレジットカードを入れたコンパクトな革財布

    持ち歩くのは、現金やクレジットカードを入れたコンパクトな革財布

    「家計簿をつけたり細かい管理は性に合わなくて。割引やポイントに左右されて余計なものを買ってしまいそうなので、ポイントカードもほとんど持っていません」

    画像: パンを購入するときはエコバッグ代わりにふたつきのかごを持参

    パンを購入するときはエコバッグ代わりにふたつきのかごを持参

    貯める習慣02
    買い物は週2回のみ

    食材の調達は週1回宅配の「生活クラブ」を利用し、毎月の生活費のなかから払っています。ティッシュペーパーや嗜好品、頼み忘れたものなどは、必要なときに近所のお店へ。

    画像: 宅配の食材は、玄関先で大きなかごで受け取って。かごごと台所へ移動し、冷蔵庫などにしまう

    宅配の食材は、玄関先で大きなかごで受け取って。かごごと台所へ移動し、冷蔵庫などにしまう

    「買うものをメモしておき、それだけを買うようにするとむだ遣いしません」

    1週間のうち買い物は週2回だけと決め、5日は不買デーを心がけています。

    画像: 買うものリストには付箋を活用

    買うものリストには付箋を活用

    貯める習慣03
    車は持たず、3家族でシェア

    実家の車を、甥の家族、美濃羽家の3家族でシェアすることで、出費を抑えて。必要なときに自転車で15分ほどの実家まで車を取りに行き、仕事やおでかけに活用しています。

    画像: 子どもとのドライブも休日の楽しみのひとつ。「先日も大阪まで遊びに行ってきました」。毎日使うわけではないため、シェアする方が節約になるそう

    子どもとのドライブも休日の楽しみのひとつ。「先日も大阪まで遊びに行ってきました」。毎日使うわけではないため、シェアする方が節約になるそう

    「半年ほど前に免許を返納した夫の父の車を私の実家が譲り受けました。それまではレンタカーを使うこともありましたが、いまはこの車をシェアしています」

    画像: 展示会やワークショップがあるときは、洋服やミシンなどを車で運搬

    展示会やワークショップがあるときは、洋服やミシンなどを車で運搬

    貯める習慣04
    お金がかからない趣味をもつ

    散歩や山登り、庭の手入れなど、特別お金をかけなくても楽しめる趣味をもつ美濃羽さん。

    画像: 数年前から始めた毎朝の散歩習慣。「夏は朝5時半から出発します。40分くらいかけてご近所を歩くことが多いですね」。ゼロ円で気分爽快!

    数年前から始めた毎朝の散歩習慣。「夏は朝5時半から出発します。40分くらいかけてご近所を歩くことが多いですね」。ゼロ円で気分爽快!

    「最近、靴作家の友人に手伝ってもらって散歩用のサンダルをつくりました。フラットな靴底は本来の足の筋肉の使い方ができるので、慣れるとすごく楽なんだそうです」

    体を使って楽しむひと時は、健康にもお財布にもいいことづくめです。

    画像: 愛用の庭道具。庭の手入れは梅や大葉など旬の素材の収穫にもつながり、家計にもうれしい効果が

    愛用の庭道具。庭の手入れは梅や大葉など旬の素材の収穫にもつながり、家計にもうれしい効果が

    画像: 美濃羽さんが手づくりした散歩用のサンダル

    美濃羽さんが手づくりした散歩用のサンダル

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    『別冊天然生活「お金」のきほん 整え方と増やし方』(扶桑社ムック)

    『別冊天然生活「お金」のきほん 整え方と増やし方』

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    日々膨らむお金の不安。でも、いまの暮らしを長く楽しみたい。そんな不安を解消し、暮らしを長く楽しむためには、まずはお金の出入りを整理して、お金と暮らしの見通しを付けることが第一歩です。

    暮らしを楽しみながらできる、「節約」「貯蓄」「増やす」の「コツ」と「かたち」の最新のお金事情をから分かりやすく解説。お金は大切なことに使い、そうでない無駄遣いは極力抑える。そんなメリハリをつければ、暮らしを楽しみながら節約できて、お金も貯まります。いまは、投資でお金を増やすという選択も大切です。

    そんな、
    ◇無理なく「貯め」て
    ◇一歩進んで「増やす」
    までを第一歩から分かりやすく紹介。

    ◎近藤麻理恵さんのお金と暮らしの向き合い方
    ◎美濃羽まゆみさんや山下りかさんなど4人方の、暮らしを楽しみながらできる節約術
    ◎ワタナベマキさんの素材を使い切るレシピ
    ◎広瀬裕子さん、柳沢小実さんの無理なくお金を貯める習慣
    ◎節約オタクふゆこさんの初心者も真似できるお金の増やし方
    など、たっぷりの内容をお届けします。



    〈撮影/辻本しんこ 取材・文/山形恭子〉

    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
    洋裁作家、手づくり暮らし研究家。夫、娘、息子、猫2匹と京町家で暮らす。2008年より始動する洋服ブランド「FU—KO basics.」の個展を開催するほか、洋裁本など多くの書籍を手掛ける。洋裁学校や手づくり教室、ワークショップの講師としても活躍。著書に『「使い切る」ソーイングと暮らし』(主婦と生活社)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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