• なんとなく感じる心身の不調は、自律神経が乱れているからかもしれません。自律神経を整えてスッキリとした毎日を過ごしましょう。自律神経研究の第一人者、順天堂大学医学部・小林弘幸教授にお話を伺いました。
    (『天然生活』2025年10月号掲載)

    ストレスが招く自律神経の乱れ

    画像: ストレスが招く自律神経の乱れ

    これといった原因がはっきりしないけれど、体調がすぐれない、落ち込みやすく心が不安定。「そんな症状は自律神経の乱れが原因のことも多い」と自律神経研究の第一人者、順天堂大学医学部・小林弘幸教授は教えてくれます。

    「自律神経が内臓や血管の働きをコントロールして、心身の健康を保ちます。自律神経が乱れると、血流が悪くなり倦怠感やさまざまな症状を引き起こすのです」と小林教授。

    とくに自律神経の乱れに直結するのがストレスです。四六時中、スマートフォンからのデジタル情報にさらされ、複雑な人間関係のなかで過ごすうちに、私たちは多くのストレスをため込んでいます。それが自律神経の働きを狂わせてしまうのです。

    こんな症状は自律神経が原因?

    下の図にあるように、自律神経が影響する不調には、さまざまなものがあります。とくに、だるさや不眠・食欲がないという全身症状、鬱っぽい・イライラする・やる気が出ないなどの精神症状は、通院しても原因がはっきりせず、途方に暮れる人も少なくありません。それらは、ストレスによる自律神経の乱れによるものが主な原因ということが多いのです。

    画像: 慢性的な疲れやだるさ、気分の浮き沈みは、自律神経の乱れが原因かも?

    慢性的な疲れやだるさ、気分の浮き沈みは、自律神経の乱れが原因かも? 

    自律神経を整えるには?

    画像: 自律神経を整えるには?

    手や足などと違い、自律神経は自分の意思でコントロールすることができません。では、乱れてしまった自律神経を整えるには、どうしたらいいのでしょうか?

    「基本は、食事と運動と睡眠です。食事で腸内環境を整え、適度な運動で体を動かし、良質な睡眠をとる。それにより自律神経が整い血流がスムーズになることで、全身の隅々の細胞まで酸素や栄養が送り届けられるようになります」

    運動といっても、ジムに通うのはなかなか続かないものです。しかし、「大事なのは毎日続けられること。家の周りを20分歩くのでも十分です」

    自律神経を整える3カ条

    ● 食事・運動・睡眠で体のリズムを整える

    ● 無理な運動より、毎日続けることが大事

    ● 深い呼吸と体をほぐすことで血流改善


    〈監修/小林弘幸 構成・文/工藤千秋 イラスト/祖父江ヒロコ〉

    小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
    順天堂大学医学部教授。国内における自律神経研究の第一人者として、アーティスト、プロスポーツ選手、文化人へのコンディショニングやパフォーマンス向上指導に携わる。「腸のスペシャリスト」としても知られる。『自律神経 今日から整う!医学部教授が教える最新1分体操大全』(文響社)など著書多数。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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