• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、施設に入った叔母が長年暮らしたマンションを、家族で片づけることに。祖父母との思い出の品に、懐かしさとさびしさが込み上げます。

    片づけながら気づいた、おばちゃんと私の好きなもの

    暑さが若干和らいだような気がします。夜なんて少し涼しい今日このごろ。私は叔母の家を片づけに行ってきました。

    高齢の叔母が施設に入りまして、いままで住んでいたマンションを引き払うことになりました。祖母と叔母が住んでいたので、白鳥家の実家ということにもなるんですが、賃貸なのでいつまでもそのままにしておくわけにはいきません。

    とはいえ、3LDKの間取りにたくさんの物。家族の歴史の分だけ量もすごくて。とても私たちだけでは片づけしきれず、業者さんに頼むことにしました。当日は母と弟と私の3人で立ち会うことに。

    叔母の大事な物があるかもしれないからと思い、私はタンスや棚などを片っ端から開けて中を確認することにしました。

    そしたら出てくる出てくる。かわいい小物たち。かわいい缶の数々。タンスにぎっちりテトリスのごとく敷き詰められていました。

    そこで思い出したんです。私と叔母は昔からどことなく好きな物が似ているんです。たとえば食品サンプルみたいな小さくて精巧なつくりのかわいい物。クッキーやキャンディーの缶。「おばちゃんの部屋は、かわいくていいなぁ」とあこがれていたことも思い出しました。

    画像1: 片づけながら気づいた、おばちゃんと私の好きなもの

    そういえば小学生のころ。おばちゃんの部屋の外に、『赤毛のアン』に出てきそうなピクニックで使うみたいなバスケットが置いてあったことがあって、小学生の私はそれを見てドキン! 雷に打たれたような衝撃でそれをかわいいと思ったんです。

    そこでおばちゃんに「これ、捨ててあるの? いらないなら欲しいんだ」と伝えたら、たぶん仮置きしていただけなのに、喜んで私にくれたこともありました。

    なんだか、そんなことを思い出したり、ばあちゃん、じいちゃんの物が出てきたり、20年前くらいに私と弟が敬老の日に贈った花に付いていたメッセージカードが取ってあったりするのを見つけると、この部屋にあったほとんどの物を処分してしまうことに、さびしさと罪悪感みたいなものも感じることもありました。

    しかしながら、本当に業者さんに頼んでよかったと思う手際のよさでした。合間に業者さんとお話ししていたら、物を片づけるとそこに住んでいた人がどんな人だったかがわかるそうで、「いい包丁が何本もあったり、食器がたくさんあったりして、料理が好きな方だったんだなぁと思います」とのこと。

    画像2: 片づけながら気づいた、おばちゃんと私の好きなもの

    「ばあちゃん、料理上手だったもんねぇ。わかってもらえて天国で喜んでるわぁ」と思い出話に花が咲きました。

    さて、ほとんどの物は処分しましたが、アルバムなど、思い出が詰まった物だけ持って帰ってきました。

    私はおばちゃんがかわいいと思って取っておいたであろう、お盆とシックなこけしをもらって帰りましたよ。さっそく、わが家になじんでいてなによりです。

    画像3: 片づけながら気づいた、おばちゃんと私の好きなもの

    これで、おばちゃんも施設で安心して過ごせるかなと思います。天国のじいちゃんばあちゃんもホッとしてくれていると思うと、うれしい限りです。



    画像4: 片づけながら気づいた、おばちゃんと私の好きなもの

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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