• あわただしかった昼間の疲れをいやし、心と体をリセットする夜時間。新しい日を気持ちよく迎えるために、夜はどんな風に過ごしていますか? 今回は、美容家・吉川千明さんの、心と体をいやしてくれる「眠るまでの過ごし方」を拝見します。
    (『天然生活』2025年10月号掲載)

    よい睡眠を得るための夜の過ごし方

    「疲れをいやすには、睡眠が一番です。よく眠れていないときは、修理が終わっていない車が走るようなもの。どうにか動けるかもしれないけれど危険ですから、眠りをよくする努力は怠りません」と語るのは、美容家の吉川千明さん。

    睡眠アドバイザーを目指し、寝室の温度や湿度管理から、寝具の選び方、夜の過ごし方など、快眠を得るためにさまざまなことを取り入れています。

    おかげでいまでは睡眠に関する悩みは一切なく、強いていえば、夜ふかしぐせが治らないことくらい。ですが、かつては眠れなかった時期が長かったそう。

    「38〜45歳くらいまで、プレ更年期や仕事のストレスなどが重なり、寝付きの悪さや一度目覚めたら眠れない『中途覚醒』に悩まされました。そのせいで日中はいつも疲れていて、トイレに入ると立ち上がれず、うたた寝したこともあったくらいです」

    画像: 入浴でリラックスしたらアロマを焚いて気分をほっと。吉川さんいわく、万能なのはラベンダーなのだそう

    入浴でリラックスしたらアロマを焚いて気分をほっと。吉川さんいわく、万能なのはラベンダーなのだそう

    そんな吉川さんがみずから実践した経験からも、とくに睡眠に悩んでいる人には、ハーブやアロマを活用してほしいといいます。嗅覚は五感の中でも脳にダイレクトに働きかけるからです。

    「ハーブティーを飲んだり、入浴剤を使ったり、マッサージオイルに取り入れたり、できることから試してみてください。薬ではないので、今日からぐっすり眠れるというわけにはいきませんが、小さなことの積み重ねが大切だと思います」

    昼間の活動と睡眠は密接に関係しています

    夜、しっかり眠れれば、日中を元気に過ごせるはず。吉川さんも八ヶ岳に移住してから、アクティブに乗馬や山登りを楽しんでいます。

    日の光を浴びながら体を動かすことで、寝つきがよくなったり眠りが深くなったりと、好循環を実感しているそう。

    「転んで骨折でもしたらどうするの? と心配されますが、家にこもっているより健康になりますし、よく眠れます。疲れているのに眠れなかった昔がうそのようです」

    画像: 「トラディショナル メディシナルズ」のハーブティー。どのメーカーでもいいがオーガニックを選んで

    「トラディショナル メディシナルズ」のハーブティー。どのメーカーでもいいがオーガニックを選んで

    多忙やホルモンバランス、ストレスなど、眠りを妨げる原因はさまざま。工夫することは大切だけれど、根本原因の解消はもっと大切、と吉川さん。

    「私もお金や生き方など、安眠を妨げる不安や心配ごとは、自分で解決してきました。熟睡して目覚ましをかけなくてもすっきり起きられ、新しい1日を楽しめる。そんな日常を過ごしていきたいです」



    〈撮影/柳原久子 取材・文/長谷川未緒〉

    吉川千明(よしかわ・ちあき)
    1959年東京都生まれ。1990年代より日本におけるオーガニックコスメと植物美容の普及に尽力し、スパや女性専用漢方薬局を経営、ナチュラルビューティの第一人者として活躍。今年、山梨県八ヶ岳山麓の清里に生活拠点を移し、森の中で暮らしながら、執筆活動を中心に、更年期以降の美容と健康、八ヶ岳の魅力を発信している。
    https://chiakiyoshikawa.com

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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