• 最近なにかと聞く機会が多い「金利」のニュース。ふだんはあまり意識しなくても、気になる人は増えているかもしれません。家計で気にしておくべきことはあるのでしょうか? 編集部に届いた素朴な疑問にファイナンシャルプランナーの平賀初惠さんがやさしく回答します。

    Q 「金利が上がる」と、私たちの暮らしにも影響があるのですか?

    「最近、ニュースで『金利が上がった』とよく聞きます。でも、金利が上がるって、そもそもどういうこと? 私たちの暮らしにはどんな影響があるのでしょうか。気にしておくべきことはありますか」(45歳・会社員)

    A はい。預金や住宅ローンなど、身近なお金に影響があります

    画像: 平賀初惠さん

    平賀初惠さん

    日本では長い間、とても低い金利が続いてきました。そのため、銀行に預けているお金にどれくらい利息がつくのか、あまり気にしたことがない人も多いかもしれません。金利について知ることは、難しい経済の勉強ではなく、「わが家のお金の現在地」を知ることです。

    「お金を預けている人」と「借りている人」への影響

    金利が動くようになると、家計への影響も変わります。

    たとえば、銀行の預金金利が上がれば、預けている人にとっては受け取れる利息が増える可能性があります。

    一方、住宅ローンなどでお金を借りている場合は、金利上昇によって負担が大きくなることがあります。

    つまり同じ「金利が上がる」という出来事でも、立場によって影響が違うのです。

    「物価」の上昇も影響する

    また、忘れてはいけないのが物価です。

    預金の金利が上がっても、それ以上に物価が上がれば、同じ金額で買えるものは少なくなります。

    これは「実質金利」という考え方です。簡単にいえば、金利から物価の上昇分を差し引いて考えるもの。少し難しそうな言葉ですが、まずは「金利だけでなく、物価とセットで考える」と覚えておけば十分です。

    日本は「金利や物価のことはよくわからない」人が多い

    SBI金融経済研究所が日本、米国、ドイツ、中国の20歳以上を対象に行った調査で、こんな質問をしています。

    「銀行にお金を預けたとき、金利が2%で物価が上がっていない場合と、金利は5%でも物価が4%上がっている場合では、どちらが実質的にお金が増えるでしょうか?」

    つまり、「銀行からもらえる利息」だけでなく、「その間にものの値段がどれくらい上がったか」も考えて、どちらがお金の価値が増えるかを比べる問題です。

    この質問に、日本では54%の人が「わからない」と回答しました。米国29%、ドイツ22%、中国14%と比べても、高い割合です。※SBI金融経済研究所「次世代金融アンケート2025」より

    ここがポイント!

    「金利が何%になった」という数字だけを見るのではなく、まずは「自分が利用している銀行の預金金利はいくら?」「住宅ローンは固定金利? 変動金利?」と確認してみること。そして金利だけでなく、物価とセットで考えることが大切です。



    平賀初惠(ひらが・はつえ)
    ファイナンシャルプランナー2級技能士、企業年金総合プランナー、証券外務員2種、シニアリスクコンサルタント。企業型確定拠出年金(DC)導入支援、個人型確定拠出年金(iDeCo)・NISA口座開設支援、セミナー講師、社員研修、投資教育などを行う。
    https://www.hiragafp.com/



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