• 生きづらさを抱えながら、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていた咲セリさん。不治の病を抱える1匹の猫と出会い、その人生が少しずつ、変化していきます。生きづらい世界のなかで、猫が教えてくれたこと。猫と人がともに支えあって生きる、ひとつの物語が始まります。今回は、猫が吐くことと、わが家でとくに吐きやすい7歳の全のお話です。

    わが家の吐きやすい猫とのつきあい方

    まずは「猫は吐くことがある」と知っておく

    わが家では、毛づくろいで飲み込んだ毛を吐いたり、早食いのあとに食べたものを戻したりすることがありました。初めて猫を迎える人は、あらかじめ知っておくだけでもあわてにくくなります。

    ただし「いつものこと」と決めつけない

    吐く回数が急に増えた、何度も繰り返す、食欲や元気がない、血が混じるなど、いつもと違う様子があれば動物病院へ。もともとよく吐く子でも、一度相談しておくと安心です。

    吐いた場所や時間を軽く記録する

    食後すぐなのか、毛玉なのか、空腹時なのか。スマートフォンに記録したメモが、病院で相談するときに役立ちました。動画を撮れると、なお相談がしやすくなります。

    早食いする子は食べ方を工夫する

    一度にたくさん食べると戻しやすい子もいます。少量ずつに分ける、早食い防止の器を試すなど、その子に合った方法を探してみてください。

    吐いたことを叱らない

    猫は困らせようとして吐いているわけではありません。静かに片づけて、「大丈夫だよ」といつもどおり接してあげる。それだけで十分です。

      

    猫と暮らすというのは、かわいいところだけを愛することではありません。

    毛も抜けるし、爪も研ぐし、うんちもする。そして、ときどき吐く。

    そんな生きものらしい全部をひっくるめて、「今日もここにいてくれて、ありがとう」と思えることなのかもしれません。

    ◇ ◇◇ ◇◇


    画像: 吐いたことを叱らない

    咲セリ(さき・せり)
    1979年生まれ、大阪在住。作家、家族療法カウンセラー。夫と10匹の元保護猫と暮らす。心の病や生きづらさを抱えるなか、不治の病をもつ一匹の猫との出会いをきっかけに、「命は、生きているだけで愛おしい」ということを知る。以来、生きづらさのなかにある小さな希望を、ノンフィクションや小説、エッセイに綴りつつ、NHKの福祉番組への出演、全国での講演などでも活動。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日』(KADOKAWA)など。

    ◆note:https://note.com/sakiseri

    ◆ブログ「ちいさなチカラ」

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    「ひとりきりでも、揚げたてコロッケはおいしいけれど、絶滅の前夜、恐竜たちは、誰かと何かを食べたのだろうか」
    大阪の片隅。この世界からこぼれそうな人たちが、ふっと息をつけるうらぶれた居酒屋「飛鳥」。

    ・本日のフランス料理「ちくわぶとねぎのグラタン」
    ・自動販売機の50円のカフェオレチューハイ
    ・猫も喜ぶどて焼きオムレツ
    ・裏メニュー「ぐちゃまぜ豆腐丼」

    雑であたたかなごはんと、傷を負った人々の泥臭いぬくもりを描いた、絶望のなかにあるちいさな灯りの物語(全4編)。



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