(『天然生活』2014年11月号掲載)
基本の4つをていねいに
忙しい朝にも手軽に取り入れられる紅茶の淹れ方を紹介します。さっぱり、あっさり、すっきり。目覚めの一杯や朝食に合わせやすい基本の味です。
ストレートティー
茶葉の味や香りをシンプルに楽しむことのできる紅茶です。だからこそ、さまざまな茶葉を試して、自分がおいしいと思う定番の味を見つけましょう。

1. サーバーやポットに熱湯を入れ、温める。冷たい器だと次の工程での湯温が下がってしまう

2. サーバーのお湯を捨て、茶葉を入れる。しっかり沸騰したお湯を注ぎ入れる

3. すぐにふたをして、3分待つ。ティーコゼーをかぶせてもよい。茶葉の動きを見て、楽しむ時間
3 minutes...

4. 3分たったらマドラーなどでひと混ぜする。紅茶の濃さが均一になるよう、カップに注ぎ分ける
ミルクティー
濃い紅茶に牛乳を注ぎ入れてつくります。細かくて濃く出る茶葉をたくさん使うと、おいしい仕上がりになります。牛乳の量はお好みでどうぞ。

1. ストレートと同じように、サーバーやポットに熱湯を注いで容器を温めたら、お湯を捨てる

2. 茶葉を入れ、ストレートの半量の沸騰したお湯を入れる。3分待つと、濃い仕上がりになる
3 minutes...

3. マドラーでひと混ぜし、カップに注ぎ分ける。カップの半分くらいまでの量に注ぐのがおすすめ

4. 牛乳を加えてでき上がり。冷たいままでOK。温める場合は沸騰させず、40℃くらいに
ハーブティー
葉や花、実を乾燥させたものをお湯でもどして楽しみます。初心者は、ブレンドのものより、ミントやレモンバーベナ、カモミールなど単品がおすすめ。

1. サーバーやポットに沸騰したお湯を注ぐ。湯温を下げるためお湯を捨てずにこのまま使う

2. 1に直接、茶葉を入れる。茶葉は幾つか試して、好みの香りのものを使うとよい

3. ふたをして、3分待つ。葉や花が開いていく様子や色が広がる様子を楽しめるのは、ハーブならでは
3 minutes...

4. 濃さが均一になるよう、カップに注ぎ分ける。真っ白なカップなら、淡い色がきれいに見える
煮込みミルクティー
牛乳と茶葉を煮込んでつくります。刺激の強いスパイスは入れず、ミントなどのハーブを加えると朝にぴったりのさわやかな一杯に仕上がります。

1. 水:牛乳は、1:2の割合で用意。朝なので、牛乳に水を加えて軽めの仕上がりにする

2. 深めの鍋を用意して、1を入れ、茶葉を入れる。ハーブを加えるなら、ここで一緒に入れる

3. 弱めの中火で熱する。牛乳のにおいが苦手な人は、鍋肌がふつふつして沸騰する寸前に火を止める

4. 表面が盛り上がったら火から外して下がったらまた火にかけるを3回ほど繰り返して完成
3 times...
<撮影/有賀傑 取材・文/晴山香織 イラスト/ミヤタチカ>

大西 進(おおにし・すすむ)
紅茶を中心とした茶葉の卸販売と教室を行う「teteria」を主宰。近著に『はじめての紅茶』(ミルブックス)がある。
http://teteria.shop-pro.jp/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです