(『天然生活』2019年10月号掲載)
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
子どもの小学校入学で、暮らしに大きな変化が
この春、長江さんにとって大きな変化がありました。7歳の夕夏ちゃんが小学校に入学し、「これまでの基軸だった」保育園への送り迎えから解放されたのです。
「保育園へは雨の日でも自転車で行っていたので大変で。送り迎えがなくなりスケジュール管理が楽になりましたし、服も自由に選べるようになったのもうれしい。4月はこれまでの反動で、タイトスカートばかりはいていました」
家事と仕事の両立は変わらず大変なものの、1日のリズムがシンプルになり、気持ちのバランスもとれているそう。自分の時間をもつ余裕はないけれど、いまはそれでいいと、長江さん。
「子どもはどんどん成長します。何年かあとには自分の時間ももてると思えば、あせることはないですよね。一緒に絵を描くとか、いましか味わえない時間を大切にできたら。ふたりの絵はとても自由で『自分もこんなふうに描けたらな』と羨ましくなるんです」
長江さんの夜時間
20:15 翌日の朝食や夕食の仕込み
心の余裕が生まれる
夕食後に、翌日のおかずの仕込みをすることも。
「ポテトサラダならじゃがいもをゆでてマッシュに、ハンバーグならひき肉をこねておく。これだけで時間的にも精神的にも楽になります」
上の写真でつくっているのはベルリン時代からの定番、ポトフ。煮込んでおけば翌日は具に味がしみて、よりおいしく食べられる。
20:30 子どもの宿題を見ながらアイロンがけ
朝の身支度がスムーズに
洋服はその日の気分で決めることもあるが、前日に決めたときは子どもの宿題を見ながらリビングでアイロンがけ。
「アイロンをかけると服が輝きます。ハンガーにかけたままスチームでしわが伸ばせる衣類スチーマーを愛用しています」
ちなみに長江さんが着ているピンクのワンピースはミナ ペルホネンの新作。
22:00 逆立ちをする
肩こりや内臓の調子がよくなる
何事も健康あってこそ。体調管理のための習慣として、毎晩1分ほど逆立ちを実践。ベルリンの整体院で教わり、帰国後も続けている。この日は夕夏ちゃんも一緒に。
「逆立ちをすると翌朝、肩こりがだいぶ軽減されます。内臓の位置が元に戻るようで、胃下垂だったお腹もへこみました」
23:30 翌日することを机に並べる
朝起きても忘れない
眠くなったら考え事や調べものは、なるべく翌朝に回す。チェックしておきたいものを机に並べておくことで、うっかり忘れを防げる。
「本やCDを置くなど、それを見て『そうだ!』と思い出せるようにしておきます。夜は眠くなって頭が働かなくなるので、朝の方が効率的なんです」
夜の時間割
19:00 | 帰宅 |
19:30 | 夕食 |
20:15 | 宿題を見ながら料理やアイロンがけ |
21:00 | 入浴 |
21:30 | 寝かしつけ |
22:00 | 逆立ちをする |
23:30 | 就寝 |
おしゃれの段取り
洋服が大好きな長江さん。ちょっとした備えとひと手間で装いがワンランクアップ。
仕事場にアクセサリーを準備
服は裏返して洗って干す
* * *
<撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美>
長江 青(ながえ・あおい)
ミナ ペルホネンを設立時から支え、ベルリンと尾道を経て、2018年、11年ぶりに東京に。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです