(『天然生活』2017年1月号掲載)
平岡さん流の段取りルール
一 庫内の中身がひと目でわかるように配置する
二 買い物前には、庫内の食材状況を必ず確認する
三 庫内の食材を定期的にチェックして、おいしく食べきる
場所別に見直したい、整理ポイント 1〜2段目
見えにくい場所だから食材の並べ方にも注意
「主に1~2段目に入れるのは、“今日は食べないけれど、1週間以内には食べたい” 食品。上段の奥は見えにくいので、味噌を入れたホウロウの容器以外は大きなものを入れません」と平岡さん。
ビールの定位置が1段目の右端なのは、「わが家では、たまたま、ここが一番冷えるから」だそう。
「冷蔵庫にはそれぞれクセがあるので、使いながら、そのクセを見つけて、定位置を決めるのもポイントです」
ちなみに、一般的な冷蔵庫では、1~2段目の庫内温度は4~6℃。下ごしらえをしたあと、しばらく置いておきたい食材などを保存するのがおすすめ。
![画像: 場所別に見直したい、整理ポイント 1〜2段目](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/06/91a5f664817761abe2a234034db8bad4786e60a7.jpg)
1 扱いやすい小さな瓶は一番上の棚で活用
1段目の奥は死角になりやすいので、配置に注意。ここで最も活用できるのが、中身が見える透明瓶。上段に重い容器を置くと取り出しにくいので、軽い小瓶が中心
2 常駐食材の味噌は定位置の左端にキープ
軽いものが中心の1~2段目のなかで、常駐食材の味噌は例外。毎日、使うスタメンなので、迷子にならないように定位置を決めておく。平岡さんの冷蔵庫では左端に
3 後ろが見えるように高さを意識して並べる
高いものの奥に低いものがあると見えなくなるので、並べるときは “背の順” を意識。奥のものの色や雰囲気がわかるように、手前に物を置きすぎないのもポイント
上段は、保存食を中心に。ひと手間加えて、より、日持ちしやすく
葉野菜
![画像: 冷水につけてから水けをきり、キッチンペーパーを敷いて保存袋へ。こうしておけば、3~4日はシャキシャキ状態が続く](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/06/7b98351e079f66e04e92f9b8d76d47c79f8efc2d.jpg)
冷水につけてから水けをきり、キッチンペーパーを敷いて保存袋へ。こうしておけば、3~4日はシャキシャキ状態が続く
プチトマト
![画像: 湯むきして、はちみつとレモンでマリネに。サラダやパスタに入れたり、そのまま食べたり。こちらは10日ほどで食べきって](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/06/5ffa58f423ff8593ccf22c5245344378a85fe308.jpg)
湯むきして、はちみつとレモンでマリネに。サラダやパスタに入れたり、そのまま食べたり。こちらは10日ほどで食べきって
味噌
![画像: 右は市販の味噌、左は手づくり。仕切りに昆布を使えば、だしが味噌にしみ込んで、いい塩梅に。最後は、昆布も味噌汁へ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/06/c8289f1d26b68114e293275006b9717bab9c6a64.jpg)
右は市販の味噌、左は手づくり。仕切りに昆布を使えば、だしが味噌にしみ込んで、いい塩梅に。最後は、昆布も味噌汁へ
しそ
![画像: しそ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/06/c14f4dd85bc2a548c1dc0fc3990cb4cd16bf9007.jpg)
水を入れたコップに立て、ラップをかけて乾燥を防止。一日一回、水を替えると、さらに長持ち。お弁当の仕切りとしても活躍
干ししいたけ
![画像: 干ししいたけ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/06/1a00ef8d137d6ffcefdd1dabf421bce101214e0d.jpg)
もどすのに時間がかかる干ししいたけなどの乾物は、水につけたものを常に用意しておくと、いざというとき、あわてずにすむ
薬味
![画像: しそやみょうがなど数種類を混ぜると、活用しやすい。細かく切って冷水にさらし、水けをきったら、ペーパーを敷いた容器に](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/06/393f5eb07c2950068d82016096da874809714e1c.jpg)
しそやみょうがなど数種類を混ぜると、活用しやすい。細かく切って冷水にさらし、水けをきったら、ペーパーを敷いた容器に
あると便利な整理アイテム
![画像: あると便利な整理アイテム](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2019/12/09/e214c21e0ec0cbcb0287006827de9ba482a9767e.jpg)
A 新聞紙
庫内に敷いて、泥や野菜くずを受けたり、野菜を包んで乾燥を防いだり。気軽に交換できるから便利
B チャック付き密閉袋
密閉できて、スリムに収納できる自由自在な整理アイテム。何度か使って消耗してきたら新品に交換
C 透明なボックス
透明なボックスは、中が見えて便利。小分けのチーズなど、バラバラになりやすいものをまとめて
D ガラス瓶
ひと手間かけた食材の保存に大活躍の透明ガラス瓶。ガラス製なら煮沸消毒ができるので衛生的
E ホウロウ容器
容器ごと火にかけられて便利。外側に油性マジックで料理名を書いても中性洗剤で簡単に消せる
F 密閉容器
冷凍も電子レンジもOKで、収納時にはスタッキングもできる守備範囲の広さがうれしい
むだを出さない、冷蔵庫のつくり方「上から3〜4段目」|買った食材を、むだなく、おいしく食べきるための整理ポイントへ⇒
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<撮影/有賀 傑 取材・文/宇野津暢子>
平岡淳子(ひらおか・じゅんこ)
フードコーディネーター。「平岡淳子 毎日のおかず教室」主宰。雑誌や書籍でのレシピ提案のほか、お米マイスター、野菜ソムリエとしても活躍。近著は『冷蔵庫整理のルール&レシピ』(ナツメ社)。夫と4歳の長女との3人暮らし。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです