(『天然生活』2017年1月号掲載)
場所別に見直したい、整理ポイント 3~4段目
ボックスを利用して家族も取り出しやすく
「出し入れが楽な3~4段目には、大きな鍋やボウルを一時的に入れられるように、その一部をあけておく努力をしています」
物を出し入れしやすいうえに、扉を開けたとき、目につきやすいのが3~4段目。なので、賞味期限が近い食材を入れてすぐ使う、とか、大きなものを入れてすぐ出す、とかいうような、出入りが頻繁な食品を入れるのがおすすめ。
「1~2段目には、主に私が料理で使うものをまとめていますが、3~4段目には、お酒のおつまみなど、夫も自分で出し入れしたいものを、わかりやすく配置。これなら、夫に『○○はどこ?』と聞かれることもありません」
1 一番広い場所は、大きな鍋の一時保管に
見やすく、広さもある3段目には、フレキシブルに使えるスペースを確保。ボウルに入ったハンバーグのたねや、シチュー鍋など、調理中の食材の一時的な保管場所に
2 細長いボックスが取り出しやすくて活躍
庫内で活躍するのは、ちょっと引っ張れば楽に出せる、細長いボックス。ここには、子どものおやつや、早めに使いきりたい野菜をまとめて、引き出し式に縦に収納する
3 毎日、食卓に並ぶものはそのまま出せる容器で保存
夫のお酒のおつまみになるチーズなどは、そのまま食卓に出せるよう、ふたなし容器で冷蔵。ただ出すだけ、しまうだけで済むようにして、家族も片づけやすい仕組みに
チルド室は詰め込み過ぎに注意
0~2℃と設定温度が低いため、3~4日で食べる肉、魚の保存のほか、冷凍のものを解凍するときもおすすめ。食材を詰め込みがちなので、室内チェックはこまめに
取り出しやすい下段は、今日、食べきりたい野菜やおやつを
豆
豆好き一家ならではの、常備豆。透明瓶に移し替えて、子どもも見やすい下段に。右は味つけした発芽大豆。左は、ふき豆
おかずの残り
昨日のおかずの残りは、料理名を書いて、目立つ場所に。じか火OKのホウロウ容器に保存すれば、翌日、そのままコンロへ
鮭
数切れをパックで買ったら、まとめて焼き、身をほぐして保存。毎朝使うから、下段が便利。お弁当、炊き込みごはんに重宝する
早く食べきりたい野菜
鮮度が落ちはじめた野菜は、野菜室から移し、最優先で使うように配慮する。このボックスを見ながら、その日の献立を考える
ドライフルーツ×ヨーグルト
ヨーグルトにドライマンゴーなどを入れてひと晩おけば、翌日には、おいしいおやつが完成。家族の好物なので目立つ場所に
じゃこ
こちらも、平岡家の食卓に毎回並ぶ、家族の好物。ほかほかごはんにかけていただくことが多いそう。取り出しやすい下段に
あると便利な整理アイテム
A 新聞紙
庫内に敷いて、泥や野菜くずを受けたり、野菜を包んで乾燥を防いだり。気軽に交換できるから便利
B チャック付き密閉袋
密閉できて、スリムに収納できる自由自在な整理アイテム。何度か使って消耗してきたら新品に交換
C 透明なボックス
透明なボックスは、中が見えて便利。小分けのチーズなど、バラバラになりやすいものをまとめて
D ガラス瓶
ひと手間かけた食材の保存に大活躍の透明ガラス瓶。ガラス製なら煮沸消毒ができるので衛生的
E ホウロウ容器
容器ごと火にかけられて便利。外側に油性マジックで料理名を書いても中性洗剤で簡単に消せる
F 密閉容器
冷凍も電子レンジもOKで、収納時にはスタッキングもできる守備範囲の広さがうれしい
むだを出さない、冷蔵庫のつくり方「上から1〜2段目」|買った食材を、むだなく、おいしく食べきるための整理ポイントへ⇒
むだを出さない、冷蔵庫のつくり方「野菜室」|買った食材を、むだなく、おいしく食べきるための整理ポイントへ⇒
むだを出さない、冷蔵庫のつくり方「冷凍室」|買った食材を、むだなく、おいしく食べきるための整理ポイントへ⇒
<撮影/有賀 傑 取材・文/宇野津暢子>
平岡淳子(ひらおか・じゅんこ)
フードコーディネーター。「平岡淳子 毎日のおかず教室」主宰。雑誌や書籍でのレシピ提案のほか、お米マイスター、野菜ソムリエとしても活躍。近著は『冷蔵庫整理のルール&レシピ』(ナツメ社)。夫と4歳の長女との3人暮らし。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです