(『天然生活』2015年9月号掲載)
たこ 旬 6~7月
たこは、「多幸」という漢字を当てることもある、なんとも縁起のいい名前の食材です。独特の食感とうま味が人気で、その旬は冬と夏。
今回は、ゆでたまだこの脚を使った「うま煮」を紹介します。
たこを炭酸水と一緒にコトコトと煮ていきます。ゆっくりとやわらかくなってから調味をし、煮汁には軽くとろみをつけて、でき上がり。口に入れたときのたこのやわらかさに、きっと驚かれるはずです。
タウリンが豊富なたこ。この夏は、たこ料理で元気に過ごしてください。
「たこのうま煮(やわらか煮)」のつくり方
弱火でコトコト煮るのが、たこをやわらかくするポイント。旬のお野菜と一緒に、盛りつけていただきます。
材料(つくりやすい分量)
● ゆでだこの脚 | 300g |
● 水 | 400ml |
● 炭酸水 | 200ml |
● A | |
・砂糖 | 大さじ1と1/2 |
・みりん | 大さじ1/2 |
・しょうゆ | 大さじ2 |
● 片栗粉 | 小さじ2 |
● しょうがのしぼり汁 | 小さじ1 |
● しょうがのせん切り | 少々 |
● 空豆(塩ゆでして皮をむいたもの) | 2~3房分 |
つくり方
1 たこの脚は4~5cm長さに切る。鍋に水と炭酸水を入れて火にかけ、やわらかくなるまで、弱火で45分ほど煮る。
2 たこがやわらかくなったらAを上から順に加え、7~8分、煮ふくめる。色よく煮えたら、しょうがのしぼり汁を加え、同量の水で溶いた片栗粉でとろみをつける。器に空豆と一緒に彩りよく盛り、しょうがのせん切りを添える。
<料理・スタイリング・文/長谷川弓子 撮影/川村 隆>
長谷川弓子(はせがわ・ゆみこ)
東京都出身。料理家、栄養士。明治大学卒業後、社会人経験をしたのち、近茶流宗家・柳原一成氏、柳原尚之氏に師事し、日本料理を学ぶ。現在、聖徳大学短期大学部専任講師として、調理実習等を担当する。とくに好きな魚はあじ。「海に囲まれた国に生まれたからには、ぜひ、魚料理に親しんでいただければ」
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
※ ※ ※