• 天然素材にこだわった、安心でおいしいパン屋さんをご紹介。東京・参宮橋の「TARUI BAKERY(タルイベーカリー)」には、味わい深くて親しみやすい自家製酵母パンが揃います。人とのつながりを大切にし、素材ひとつひとつを真剣に選びとる店主、樽井さんから話を聞きました。

    互いに手を取り合い、より充実した店へ

    「タルイベーカリー」は、イタリア料理を提供するカフェレストラン「LIFE Son(ライフサン)」に併設されています。「LIFE Son」とは、代々木八幡のイタリアン「LIFE」といえばご存じの方も多いと思いますが、その系列店で、著書も多い相場正一郎さんがオーナーシェフを務めています。

    「タルイベーカリー」の店主、樽井さんと相場さんはもともとお知り合い。樽井さんが富ヶ谷の名店「ルヴァン」から独立するのを知った相場さんが、「お店を出したい物件があるのだけど、ひとりでやるには広すぎるから隣でやってくれないか」と相談したのが事の始まりだそう。

    画像: 手前が「タルイベーカリー」、奥が「LIFE Son」で、店は中でつながっている。2012年4月に同時オープンした

    手前が「タルイベーカリー」、奥が「LIFE Son」で、店は中でつながっている。2012年4月に同時オープンした

    画像: 国産小麦と自家製酵母で焼き上げる、味わい深いパンが揃う

    国産小麦と自家製酵母で焼き上げる、味わい深いパンが揃う

    ただ隣り合っているだけでなく、ふたつの店は協力関係に。「タルイベーカリー」はテイクアウトのお店ですが、買ったパンを「LIFE Son」のテラス席またはカウンター席でいただくことができます。また、「LIFE Son」で提供されるパンは樽井さんが焼いたもの。カンパーニュにいろいろな具材をのせた「タルティーヌ」は人気メニューのひとつで、パンのおいしい食べ方の参考になると評判です。

    画像: 緑に囲まれたテラス席。「LIFE Son」内にあるコーヒースタンドでコーヒーを買って、パンとともに楽しむ人も

    緑に囲まれたテラス席。「LIFE Son」内にあるコーヒースタンドでコーヒーを買って、パンとともに楽しむ人も

    画像: サラダなどのお惣菜は、「タルイベーカリー」の隠れた名物。「ルヴァン」時代の同僚や、店の近所に住む元料理人がつくってくれているもので、本格的な味ながら人の手の温もりを感じる逸品

    サラダなどのお惣菜は、「タルイベーカリー」の隠れた名物。「ルヴァン」時代の同僚や、店の近所に住む元料理人がつくってくれているもので、本格的な味ながら人の手の温もりを感じる逸品

    使うのは、真摯にモノづくりをする人のもの

    パンに使う食材は、吟味して選んだものや知り合いから教えてもらった「体にいいもの」を使うという樽井さん。「全部じゃなくて、なるべくですけどね」と何度も念押ししながらも、その想いを語ってくれました。

    「塩は長崎県・平戸の鹿島浜で今井さんという方がつくっている『釜炊き塩 海の子』を使っています。天日干しして釜で炊いてという昔ながらの製法で、1カ月もかけてつくっていらっしゃる。正直、塩の味ってそれほど変わらないんだけど、そんな風に真面目につくっているものを使いたくて」

    画像: 「うちのパンを食べて少しでも元気になってもらえたら」と話す

    「うちのパンを食べて少しでも元気になってもらえたら」と話す

    画像: 店頭では樽井さんの知り合いが手がけているという食材を販売。見てみると、オオカミジャム製作所のジャムや、料理家、たかはしよしこさんの「エジプト塩」など人気の品が

    店頭では樽井さんの知り合いが手がけているという食材を販売。見てみると、オオカミジャム製作所のジャムや、料理家、たかはしよしこさんの「エジプト塩」など人気の品が

    「ソーセージとハムは、豚の飼育から加工、販売までを家族経営で行う鹿児島の『ふくどめ小牧場』のものを使っています。福留さんの牧場に見学に行ったんですが、すごい素敵な方で。ソーセージやハムはいちからの手づくりで、シンプルな味わいでおいしいんです」

    一口食べるとその言葉どおり、ソーセージからは自然でやさしい旨味が感じられます。

    画像: 手前が「ふくどめ小牧場」のソーセージが入った「あらびきソーセージドッグ」。奥の「たまごサンド」には、平飼いの卵でつくられる添加物無添加の「松田のマヨネーズ」を使用

    手前が「ふくどめ小牧場」のソーセージが入った「あらびきソーセージドッグ」。奥の「たまごサンド」には、平飼いの卵でつくられる添加物無添加の「松田のマヨネーズ」を使用

    このほかにも、東京・青梅市で西洋野菜や日本の伝統野菜を有機農法で栽培する「Ome Farm(青梅ファーム)」の野菜を使用。端境期が多く、悪天候が続くと野菜が入ってこないなんてこともよくあるそうですが、手に入るときは「Ome Farm」のものと決めています。

    画像: 全粒粉25%、ライ麦15%入りの「グラハムブレッド」など、食パンの種類はいろいろ

    全粒粉25%、ライ麦15%入りの「グラハムブレッド」など、食パンの種類はいろいろ

    人とのつながりを大切にお客さんに楽しんでもらえるお店づくりをし、惚れ込んだ生産者がつくる体にやさしい食材を使ってパンを焼き続ける「タルイベーカリー」。食べると自然と力が湧いてくるその滋味深いパンを、ぜひ味わってみてください。

    画像: 使うのは、真摯にモノづくりをする人のもの

    <撮影/山田耕司 取材・文/諸根文奈>

    TARUI BAKERY(タルイベーカリー)
    03-6276-7610
    9:00~19:00
    月休み
    東京都渋谷区代々木4-5-13レインボービル3 1F
    最寄り駅:小田急線「参宮橋」
    https://www.instagram.com/taruibakery/?hl=ja
    ※日によって配送のパンセット(2000円、3000円)の注文を受け付け。SNSで随時情報を発信されているので、ぜひチェックを。


    This article is a sponsored article by
    ''.