こんにちは、ナビゲーターの陳小爵(チェン・シャオジュエ)です。テンモアのアートディレクターで、カタログ撮影の担当をしています。
今回皆さんをお連れする南投県には、「玉山(ぎょくざん)」という台湾で一番高い山があります。
台湾は日本の九州ほどの面積しかない小さな島ですが、玉山の標高は3952メートル。富士山の3776メートルよりも高いので、日本統治時代には「新高山(にいたかやま)」と呼ばれていたんですよ。
すぐそばにはご来光や雲海、登山鉄道で有名な「阿里山(ありさん)」もあります。
まずは、そんな玉山や阿里山のふもとにある「杉林溪(すぎばやしけい)」へお連れします。
「杉林溪(すぎばやしけい)」で、湖遊びと森林浴!
「杉林溪」は日本ともご縁の深い場所。日本統治時代に森林資源を調達するため木材を伐採する場所として栄えていました。
現在では森林公園になり、ホテルが建てられ、多くの台湾人が森林浴に訪れるリゾート地になっています。
長い歴史を刻んだ森林の中をハイキングすれば、気分は上々!
山岳地なので、天気が変わりやすいです。
自然公園の中には白鳥のボートに乗れる湖があります。
カタログ撮影のために、撮影担当の隣に座ったスタッフがたくさんボートを漕いでくれたのが忘れられません。
ボートに乗るときには救命胴衣を忘れず着用してね!
杉林溪森林生態渡假園區(杉林渓リゾートパークエリア)
所在地:南投縣竹山鎮溪山路6號
電話番号:049-2611217
日本語オフィシャルサイト:https://goto307.com.tw/jp/
パーク内はホテルやレストランもあります。自然教育センターも設置されていて、家族連れにもおすすめ。
お茶のCM撮影のロケ地にもなった竹山の「八卦茶園(はっけちゃえん)」
「杉林溪」から車で一時間ほどのところにある「八卦茶園」というエリアは、海抜1000~1300メートル級のお茶の産地として知られています。
元の名前は「軟鞍茶園」でしたが、茶畑の起伏が「八卦(はっけ)」のような形状のようであることから、今では「八卦茶園」という名前で親しまれています。
2007年に放送されたビビアン・スーが出演した台湾茶のCMの舞台になったことでも知られています。
お茶を運ぶための貨物レールもありました。
美味しい台湾茶が育つためには朝晩の冷え込みが激しく、日中にたっぷり太陽の光が降り注ぐ環境が必要だとされています。
このお茶園も、撮影の一秒前までは真っ青な青空だったのが、一秒後には深い霧に覆われるような環境でした。この写真たちから伝わりますか?
八卦茶園
所在地:南投縣竹山鎮五寮巷
このエリアにはいくつかのお茶屋さんがあります。
西螺にある「果菜市場」
「八卦茶園」から車を一時間半程度走らせると、南投のお隣、雲林県の西螺というエリアに着きます。ここにはローカルな青果市場があるので、皆さんのお仕事の邪魔にならないよう気をつけながら、撮影させてもらいました。
野菜やフルーツが入っている段ボール箱、面白いと思いませんか?
市場のおじさんたちは「こんなところで何を撮ってるんだろう?」と不思議そうな顔をされていましたが、いい絵が撮れて大満足のテンモアでした。
西螺鎮果菜市場
所在地:雲林縣西螺鎮福來路38號
電話番号:05-5868949
営業時間:7:00~19:00 日曜定休
http://www.xamc.com.tw/
卸のほか一般客も入れますが、バラ売りはなく、箱買いが必要です。
+10・テンモア
2012年に台湾で設立された靴下ブランド。ひとつひとつの靴下や色に詩を用いるなど、若手デザイナーらの独特の感性と世界観を持ち、日本にもファンが多い。日本語で紹介された書籍に『+10 テンモア台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界(トゥーヴァージンズ)』がある。
日本語オフィシャルサイト
https://www.10moresocks.com/?Culture=ja-jp
取材・文/近藤弥生子(こんどう・やえこ)
2011年2月より台湾在住の編集・ライター。日本語・繁体字中国語でのコンテンツ制作を行う「草月藤編集有限公司」を主宰。台湾で妊娠・出産後に離婚し、シングルマザーとして6年間過ごしたのち、台湾人と再婚。現在2児の母。ブログ『心跳台湾』で台湾での暮らしを綴っている。
http://www.yaephone.com/