(『天然生活』2015年12月号掲載)
【おかずのしりとり5日目】
から揚げ生春巻き <<<
野菜たっぷりでボリューム満点。甘酢や食べるラー油をつけても。
材料(2人分)
● 生春巻きの皮 | 2枚 |
● とりのから揚げ<<< | 4個 |
● 青じそ | 4枚 |
● キャベツ(せん切り) | 1~2枚分(100g) |
● マヨネーズ | 適量 |
● 塩、こしょう | 各少々 |
つくり方
1 とりのから揚げは半分に切る。
2 生春巻きの皮は1枚ずつ水でたっぷりぬらし、サラダ油(分量外)を薄くぬった皿に広げる。
3 2に青じそ2枚、キャベツ半量、1のとりのから揚げ半量を順にバランスよくのせて、マヨネーズ、塩、こしょうを全体にかけ、普通の春巻きと同様に巻く。
4 同様にもうひとつつくり、それぞれ半分に切る。
筑前煮 >>>
砂糖としょうゆが1:2の “黄金比率” が味の決め手。
材料(2人分)
● とりもも肉 | 1枚 |
● にんじん | 1本 |
● しいたけ | 4枚 |
● たけのこ(水煮) | 1/2本 |
● 砂糖 | 大さじ1 |
● しょうゆ | 大さじ2 |
つくり方
1 とりもも肉はひと口大に切る。にんじんは皮をむいて乱切り、しいたけは石づきを取り4等分に割り、たけのこは、とり肉と同じくらいの大きさに切る。
2 鍋に1と砂糖、しょうゆ、ひたひたの水(分量外)を加えて強火で煮立てる。
3 あくを取り、落としぶたをして中火で煮る。
4 煮汁が鍋底から2cmくらいになったら火を止め、鍋を揺すって具の上下を返し、5分おく。
小松菜と油揚げの味噌汁
油揚げは余分な油を取るひと手間で、しつこくなりません。
材料(2人分)
● 小松菜 | 1/2わ |
● 油揚げ | 1/2枚 |
● 味噌 | 大さじ2と1/2 |
● だし | 3カップ |
つくり方
1 小松菜は根元を切り落とし、3cm長さのざく切りにする。
2 油揚げはキッチンペーパーにはさんで強く押し、余分な油を取り、2~3cm幅の短冊切りにする。
3 鍋にだし、1、2を入れて煮立て、小松菜がやわらかくなったら火を止め、味噌を溶き入れる。
◇ ◇ ◇
筑前煮から、もっとしりとりレシピ
ちらし寿司
材料とつくり方(2人分)
1 酢(大さじ2)、砂糖(大さじ1)、塩(小さじ1/3)を混ぜ合わせてすし酢をつくり、温かいごはん1合分にまわしかけてしゃもじで混ぜ、人肌くらいに冷ます。
2 筑前煮(1カップ)を粗いみじん切りにして1に加えて混ぜる。
3 錦糸玉子ともみのりを、好みの分量、2の上に散らす。
◇ ◇ ◇
中途半端に残った昨日のおかずを翌日そのまま献立に再登場させるのは、ちょっと気がひけるもの。
肉じゃがが春巻きになったり、筑前煮がチヂミになったり、瀬尾さんのしりとり(リメイク)料理は、味も見た目も一変して、新たなひと品として食卓を彩ります。
しかも、「簡単でおいしい料理」を提唱する瀬尾さんらしく、手間がかからないところもポイントです。
「夕食は家族にとって一番楽しみな食事。だから残りもの感は出したくない。しかも、残ったおかずを使った料理が、イチからつくるものより大変だったら意味がないと思うの。使いまわすことを見越して、おかずを多めにつくるのも本末転倒です。少し残ったもので、手軽に別の料理ができないとね」
カレーなど味が決まっているものはしりとりしづらいけれど、シンプルな味つけのものなら、変化をつけやすいそう。
とくに汁ものへのしりとりは、残ったおかずが少量でもかさ増しができるうえに見た目も変わって、おすすめです。
「どんな料理でも、ていねいにつくること。これさえ守れば必ずおいしいものができます。おいしくつくれば、残りものだって立派なおかずになりますよ」
〈撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美 スタイリング/大畑純子〉
瀬尾幸子(せお・ゆきこ)
料理研究家。手早くつくれて食べ飽きない、普段の食卓で活躍する家庭料理を提案。『賢い冷蔵庫』(NHK出版)など著書多数。「料理はつくったらつくった分だけ、おいしいものができるようになりますよ」
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです