• 残った主菜を翌日の献立のひと皿にリメイクする、おかずの「しりとり」。今回は、ポトフでつくるポタージュを使った献立を、瀬尾幸子さんに教えてもらいました。
    (『天然生活』2015年12月号掲載)

    【おかずのしりとり7日目】

    画像: おかずのしりとり献立帖|7日目/瀬尾幸子さん

    ポトフポタージュ <<<

    うま味の強いポトフに缶詰のクリームコーンを加えてポタージュに。

    材料(2人分)

    ● ポトフとスープ <<<1.5~2カップ
    ● コーンクリーム1缶(190g)
    ● 牛乳1カップ

    つくり方

     ポトフの具は、つぶせるものはマッシャーでつぶし、とり肉は細かく切る。

     鍋に材料を全部入れて煮立て、味をみて、塩、こしょう(各分量外)でととのえる。

    和風スパゲティ

    長ねぎの甘味がおいしさの秘密。シンプルで、ほっとする味わい。

    材料(2人分)

    ● スパゲティ(乾麺)250g
    ● 長ねぎ1本
    ● しめじ1パック
    ● ベーコン3枚
    ● にんにく1片
    ● 塩、こしょう各少々
    ● しょうゆ小さじ2
    ● オリーブオイル大さじ1
    ● 粉チーズ大さじ2

    つくり方

     スパゲティは0.5%の塩を加えた熱湯(ともに分量外)でゆでる。

     長ねぎは斜め薄切り、しめじは石づきを取ってほぐす。ベーコンは1cm幅の短冊切り、にんにくは薄切りにする。

     フライパンを中火で熱してオリーブオイルを入れ、をしんなりするまで炒め、塩、こしょう、しょうゆを加える。

     スパゲティがゆで上がったら、ゆで汁をきってに入れ、軽く炒めて皿に盛り、粉チーズをふる。

    ゆで豚サラダ

    ぶた肉をさっとゆでて、やわらかく仕上げるのがコツ。

    材料(2人分)

    ● ぶた薄切り肉100g
    ● レタス2枚
    ● サニーレタス2枚
    ● 青じそ5枚
    〈ドレッシング〉
    ・ポン酢大さじ2
    ・すりごま大さじ3
    ・マヨネーズ大さじ1

    つくり方

     鍋に2カップくらいの水(分量外)を沸かし、ぶた薄切り肉を入れ、肉の色が変わるまで軽くゆでて、ゆで汁をきる。

     レタス、サニーレタスは手で好みの大きさにちぎる。

     青じそは、せん切りにする。

     を器にバランスよく盛り、ドレッシングの材料を混ぜ合わせて食べる直前にかけてあえる。

    ◇ ◇ ◇

    和風スパゲティから、もっとしりとりレシピ
    スパゲティオムレツ

    材料とつくり方(2人分)

     和風スパゲティ(100g)の麺と具をざく切りにする。

     熱したフライパンに油を入れ、溶き卵(2個分)を流し入れ、少し火がとおったらとピザ用チーズを適量加える。

     にしっかり火が入ったら、ひっくり返して両面焼く。

    ◇ ◇ ◇

    中途半端に残った昨日のおかずを翌日そのまま献立に再登場させるのは、ちょっと気がひけるもの。

    肉じゃがが春巻きになったり、筑前煮がチヂミになったり、瀬尾さんのしりとり(リメイク)料理は、味も見た目も一変して、新たなひと品として食卓を彩ります。

    しかも、「簡単でおいしい料理」を提唱する瀬尾さんらしく、手間がかからないところもポイントです。

    「夕食は家族にとって一番楽しみな食事。だから残りもの感は出したくない。しかも、残ったおかずを使った料理が、イチからつくるものより大変だったら意味がないと思うの。使いまわすことを見越して、おかずを多めにつくるのも本末転倒です。少し残ったもので、手軽に別の料理ができないとね」

    カレーなど味が決まっているものはしりとりしづらいけれど、シンプルな味つけのものなら、変化をつけやすいそう。

    とくに汁ものへのしりとりは、残ったおかずが少量でもかさ増しができるうえに見た目も変わって、おすすめです。

    「どんな料理でも、ていねいにつくること。これさえ守れば必ずおいしいものができます。おいしくつくれば、残りものだって立派なおかずになりますよ」






    〈撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美 スタイリング/大畑純子〉

    瀬尾幸子(せお・ゆきこ)
    料理研究家。手早くつくれて食べ飽きない、普段の食卓で活躍する家庭料理を提案。『賢い冷蔵庫』(NHK出版)など著書多数。「料理はつくったらつくった分だけ、おいしいものができるようになりますよ」

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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