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天然生活×小林ゆかさん「オリジナル手編みミトン」が25%オフのセール中です(2021年12月18日(土)より)。
ぜひご覧ください。
天然生活 ONLINE SHOP
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〈冬〉雪の結晶をモチーフにした編み込み模様のパターン
“編み込み” は、裏側で糸を渡しながら2色以上の毛糸で編み、模様をつくっていく編みものの技法です。
厳しい冬の寒さから生まれた北欧の伝統的な編み方のひとつ。
編み込みで編んだ小物は、糸が重なって編み地の厚みが増し、とても暖かいのも魅力です。
そのなかでも、とがった三角の形と細かい編み込み模様のミトンは、冬の地味になりがちなファッションのワンポイントにもかわいいと、日本でも人気を集めています。
もともと、伝統的な編み込み模様は、自然の恵みや神話、暮らしの営みがモチーフ。
それならば、それぞれの季節ごとに美しい自然の景色を楽しませてくれる「日本の四季」をモチーフに ……と、編み込み模様のオリジナルパターンを教えてくれたのが、編みもの作家の小林ゆかさん。
写真は、そのパターンを、三角ミトンに展開したものです。
今回は、冬の夕暮れにはらはらと舞い降りてくる「雪の結晶」をモチーフにしたパターンのお話です。
◇ ◇ ◇
冬のミトンのお話
とても空気が冷たくて、キーンという音が聴こえてきそうな冬の、日が暮れた帰り道。
小さな雪の結晶が落ちてくると寒さも忘れて時間が止まったかのようにその様子に見惚れてしまうことがあります。
両手を合わせて広げて、手のひらに落ちてくる雪の結晶はほんの一瞬しか出会えないけれど、同じものはひとつもなくて、その儚さを目に焼き付けておこうと、瞬きをするのも忘れてしまいます。
小さな結晶は手のひらの温もりでスーッと溶けて消えてしまいますが、溶けゆくその姿だって美しい。
ひとつひとつの季節のなかの、小さくて儚くて2度と出合えない瞬間を、そっとすくい上げるように、冬は「雪の結晶」をモチーフに模様を考えました。
目の前にあるけれど気づかず通り過ぎていってしまう大切な何かを想うキッカケになれたら……。
そんな思いも込めながら。
小林ゆか
◇ ◇ ◇
〈冬〉雪の結晶の編み込み模様のパターン
同じ模様でも配置や、色の組み合わせによってまったく違う印象になるのも、おもしろさのひとつ。
パターンを活用して、オリジナルの小物をつくってみるのはいかがでしょう?
細い毛糸で編むので手間はかかりますが、カラフルな編み込み模様のニット小物はとても素敵です。
編み込み模様ができていく楽しさ、でき上がったときの感動をぜひ味わってみてください。
天然生活×小林ゆかさん
オリジナルの手編みミトン
「天然生活のオリジナルミトンをつくってみませんか?」
編集部から小林ゆかさんにお願いしたのは、今年の春のはじめ。
そこから、思い通りにいかないことも多かった2020年ですが、打ち合わせを重ね、でき上がったのが、この日本の四季をモチーフにした編み込み模様のミトンです。
「お話しをいただいて最初に思い浮かんだのは、私の仕事部屋から見る季節の庭の草花のことでした。創刊号から愛読していた『天然生活』、暮らしに寄り添い、そしてそこにはいつも自然に寄り添う姿を感じていた私は、“春夏秋冬” 4つの季節の模様を手の大きさの中の編み地に落とし込んでみようと思いました」と小林さん。
使用している糸は、シェットランドウール100%の「Jamieson’s Shetland Spindrift (ジェイミソンズ シェットランド スピンドリフト)」。
英国のシェットランド諸島でつくられる、フェアアイルニット用として代表的な毛糸です。
英国本土から150km北の北海に浮かび、1年中冷たく強い風が吹き荒れるシェットランド諸島。
なかでも冬は過酷で、木の育成をもはばむほどと言われており、丈の低い植物しか育たないのだそう。
このような厳しい自然の中で育ったシェットランド羊の毛は、とても軽くて暖かく、弾力性に富んでいるので、ミトンも、とても軽く薄い仕上がりになっています。
ミトンは、すべて小林ゆかさんがひとつひとつ、手編みをしています。
手編みだから、ふっくらと編まれ、その編み目に空気が含まれるから、とても暖か。
手編みの小物を使ったことがない方こそぜひ一度、良質の毛糸で編まれた手編み製品の暖かさを体感していただければと思います。
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天然生活 ONLINE SHOPにて、
天然生活×小林ゆかさん「オリジナル手編みミトン」が、25%オフのセール中です(2021年12月18日(土)より)。
ぜひご覧ください。
天然生活 ONLINE SHOP
https://shop.tennenseikatsu.jp/
〈撮影/滝沢育絵 スタイリング/荻野玲子 モデル/Lilly ヘアメイク/KOMAKI〉
小林ゆか(こばやし・ゆか)
編みもの作家。文化服装学院ニットデザイン科卒業後、メーカー勤務を経て独立。棒針編み、かぎ針編みから、機械編み、指編みなどまで、「編む」というさまざな技法を用いて雑誌や書籍を中心に作品を発表し、編みものの楽しさを伝えている。著者は『手あみの冬こもの』(日本ヴォーグ社)。
インスタグラム@tsumugi_knits