• 消費しきれなかった肉や牛乳、しなびた野菜……。捨てる食材を減らすことができれば、家計が助かり環境負荷を抑えることもできます。整理収納コンサルタントの本多さおりさんに冷蔵庫整理のコツを伺いました。
    (『天然生活』2021年1月号掲載)

    使用済み浄水カートリッジ再利用の可能性を、さまざまな面から研究する浄水器メーカー「タカギ」と、廃材再生のプロ「マテリアルマーケット」の久保哲也さんに、家庭で使用済みになった浄水カートリッジの再利用のアイデアや注意点などを伺います。

    タカギの担当者に聞きました
    使用済み浄水カートリッジの再利用法

    使い終わったカートリッジを再利用するうえでの方法や注意点を教えてもらいました。

    まだまだ使える活性炭を捨てず、リユースにも生かす一歩を踏み出しましょう。

     乾燥はどれくらい必要ですか?

     屋外で天日干しをして約2日室内干しなら日の当たるところで8日以上 が目安です。カートリッジが軽くなり、開封時に近い状態になったら大丈夫。イメージとしては、ピスタチオの殻のような、湿度を感じないサラッとした質感です。湿った状態だと吸着効果が落ちるのでしっかり乾かしてください。

    画像: Q 乾燥はどれくらい必要ですか?

     再利用後の処分はどうしたらいいですか?

     可燃ごみとして捨てて大丈夫です。ただ、これはタカギで検証していないのでおすすめはできないのですが、活性炭の特性を考えると、もう一度乾かしてから靴箱の消臭に使ったり、土壌改質剤として砕いて庭にまいたり、さらに生かす用途はあると思います。活性炭はそれくらい大きな可能性を秘めています。

    画像: Q 再利用後の処分はどうしたらいいですか?

     使用後、時間が経ったカートリッジも使えますか?

     浄水器として使用中は、活性炭の中を頻繁に水が流れるため問題ないのですが、使用済みのカートリッジを 濡れたまま常温で長期間おくとカビが生える可能性があります。すぐに使わない場合は、しっかり乾燥させてから保管するか、ポリ袋などに入れて冷蔵庫で保管することをおすすめします。

    画像: Q 使用後、時間が経ったカートリッジも使えますか?

     冷蔵室で使っても効果はありますか?

     冷蔵庫用の市販脱臭剤は活性炭利用が主流であるように、使用済み浄水カートリッジを天日干しした後であれば、活性炭の特性となる脱臭効果を冷蔵室で発揮してくれます。タカギでは、使用済み浄水カートリッジ再生の可能性や利便性の向上に向けて、廃材を再生するプロたちと連携するなど、多面的に研究しています。

    画像: Q 冷蔵室で使っても効果はありますか?

    廃材を再生するプロなら〈再利用法〉をこう考える

    福岡を拠点に、工場や工房から出てきた廃材や端材を、「素材」として、セレクト再生させることで評判な「マテリアルマーケット」の久保哲也さんに、使用済み浄水カートリッジをリユースするならどう考えるか? を聞いてみました。

    さまざまなものづくりの現場から出た廃材や端材を素材として再生させる活動をする「マテリアルマーケット」のデザイナー・久保哲也さん。

    今回はタカギの浄水カートリッジを使い終えた後のリユース方法に関して、再生方法を考えてくれました。

    「『新しい浄水カートリッジが届いたとき、捨てるのがもったいない』とのお客さんの声を耳にしながら、活性炭に新しい役割を与えたい。そんな観点から、どんなお手伝いができるか?と考えました。もしも、下駄箱や冷蔵庫、タンスで、消臭などに活かすにも、その浄水カートリッジが裸のままでは、ちょっと使いにくいかもしれません。だから、そこは浄水カートリッジをカバーするようなケースなどを考えながら、新しい命を与えてあげる。SDGs(*1)の意識はかなり社会に浸透してますが、つまりは、『NEXT STAGE』として次の役割を与えてあげる。そんな着想を大切に考えました」

    *1 SDGs(Sustainable Development Goals=エスディージーズ)とは、持続可能な開発目標。2030年に向けて世界が合意した国際目標。17の目標と169のターゲット。

    マテリアルマーケットとタカギで「NEXT STAGE」の検討開始

    画像: 使用済みの浄水カートリッジをリユースするためのケースデザインを、数タイプのモックからどの形状がより使いやすいか検討中

    使用済みの浄水カートリッジをリユースするためのケースデザインを、数タイプのモックからどの形状がより使いやすいか検討中

    画像: マテリアルマーケットとタカギで「NEXT STAGE」の検討開始
     
    画像1: フードロスを減らす冷蔵庫整理術/本多さおりさん

    答えてくれたのは
    マテリアルマーケット 久保哲也 さん

    くぼ・てつや
    福岡を拠点に活動するプロダクトデザイナー。工場の廃材に着目し、2015年、MATERIAL MARKETを夫婦でスタート。

    素材の次の価値を考える
    MATERIAL MARKET(マテリアルマーケット)

    デザイナー、建築家、家具職人としての立場で、ものがつくられるところから、廃棄されるまでのプロセスをデザインするプロジェクトです。

    工場や工房など、ものづくりの現場から出た廃材、端材の中から、「素材」として価値あるものをセレクトし、次の使い手につなぐ「廃材のセレクトショップ」を運営しています。

    MATERIAL MARKETの廃材再生事例

    画像2: フードロスを減らす冷蔵庫整理術/本多さおりさん

    画像3: フードロスを減らす冷蔵庫整理術/本多さおりさん
    漁網を沈めるときに重りとして使用する陶器製の使い古された道具。ドライフラワーベースとして再利用
     
    画像4: フードロスを減らす冷蔵庫整理術/本多さおりさん

    画像5: フードロスを減らす冷蔵庫整理術/本多さおりさん
    家具製造の過程で出る木材の端材。1週間で2トン廃棄されている木材を利用したウッドマグネット
     
    画像6: フードロスを減らす冷蔵庫整理術/本多さおりさん

    画像7: フードロスを減らす冷蔵庫整理術/本多さおりさん
    陶磁器などを焼き上げるときに使う「ハマ」という使い捨ての道具。苔を眺めるトレイとして再利用
     

    タカギの蛇口一体型浄水器
    定期交換サービスシステム

    タカギの蛇口一体型浄水器は、分譲戸建・マンションを中心に設置されています。

    タカギでは、利用者である国内約160万世帯のお客さまに、浄水カートリッジの定期交換サービスを提供。

    ていねいな暮らしを大切にすべく、今後、タカギの会報誌『WACCARU』、コミュニティサイト「WACCATRIP」でもさまざまな企画を随時展開していく予定です。

    画像: シャワーでもたっぷり浄水を利用することができ、野菜などを洗うのも安心。

    シャワーでもたっぷり浄水を利用することができ、野菜などを洗うのも安心。

    画像: 浄水カートリッジは、ライフスタイルに合わせて2~4カ月交換サイクルから選べる。

    浄水カートリッジは、ライフスタイルに合わせて2~4カ月交換サイクルから選べる。

    【タカギ蛇口一体型浄水器HP】

    タカギ蛇口一体型浄水器HP

    【タカギwebコミュニティ WACCATRIP】

    タカギwebコミュニティ WACCATRIP


    〈撮影/林 紘輝 取材・文/熊坂麻美 イラスト/山元かえ〉

    画像: タカギの蛇口一体型浄水器 定期交換サービスシステム

    本多さおり(ほんだ・さおり)
    暮らし重視、ラク優先のシンプルな収納術を提案し、多くの人の支持を受ける。新刊『モノが私を助けてくれる』(大和書房)が発売中。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    提供/TAKAGI



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