• 朽ちてもなおその美しさを保つのがドライボタニカルの魅力です。時を経るにつれ周囲と寄り添うように縮み、調和するように枯れ色をまといます。正月飾りも、実はドライボタニカルのアレンジのひとつ。今年は自分で正月飾りをつくってみませんか。
    (本記事は『朽ちてなお美しいドライボタニカル入門』(エクスナレッジ刊)からの抜粋です)

    正月飾り

    自分でお正月飾りをつくると、よい年を迎えられそうな、そして身の引き締まる思いになります。

    稲穂や水引の本数は少なくても、長めに用いることで荘厳な印象に仕上がります。

    縁起のよい植物たちに願いを込めて、一年の締めくくりにつくってみてはいかがでしょう。

    用意するもの

    |花材|

    画像: |花材|
    ◎ いなほ1束
    ◎ やしゃぶし1本
    ◎ まつ1本
    ◎ ひかげのかずら1本
    ◎ なんてん1本

    |道具|

    画像: |道具|
    ● クラフトはさみ
    ● ワイヤー(茶#26)
    ● 麻ひも
    ● 紅白の水引(各90cm)

    つくり方

    画像1: つくり方

     紅3 本、白3 本の水引をそろえて持ち、端に二重の輪をつくる。輪がほどけないようにワイヤーで巻き付けて留める。余った部分は垂らしたままにし、ワイヤーは長めに残しておく。

    画像2: つくり方

     イナホの実( 頭) が同じ向きに垂れるようにを丁寧にそろえる。根本から1 /4 くらいの位置でワイヤーをきつめに巻き、ねじって留める。ワイヤーは長めに残しておく。

    画像3: つくり方

      のワイヤーの結び目が飾りの裏になるように稲穂を持つ。完成形をイメージしながらその上に松、なんてんの順で重ねて持つ。

    画像4: つくり方

     動きを出すため、やしゃぶしは稲穂の束からはみ出るように横向きに重ねて持つ。

    画像5: つくり方

     ひかげのかずらはなんてんの枝を覆い隠すように重ねて持つ。 で稲穂をくくったワイヤーの余り部分を、束ねた花材に巻き付けて留める。

    画像6: つくり方

      で水引を留めたワイヤーを、 で花材を留めたワイヤーの上から巻き付けて留める。ワイヤーを隠すように麻ひもを巻いて完成。

    もっと詳しい内容は、『朽ちてなお美しい ドライボタニカル入門』(エクスナレッジ刊)に掲載されています。

    <写真/高橋郁子> http://ikukotakahashi.com/

    小野木 彩香さん

    夫婦で営んでいる北中植物商店の「花部門」を担当。都内を中心としたウエディング・店舗装飾のほか、イベント出店、教室を行っており、草花を使ったスタイリング、独創的なアレンジメントに定評があります。著書『朽ちてなお美しい ドライボタニカル入門』(エクスナレッジ)があります。
    インスタグラム https://www.instagram.com/kitanaka_plants/

    『朽ちてなお美しい ドライボタニカル入門』(小野木 彩香・著/エクスナレッジ・刊)

    『朽ちてなお美しい ドライボタニカル入門』(小野木 彩香・著/エクスナレッジ・刊)

    今、モダンなグリーンインテリアとしてドライボタニカル・ドライフラワーが人気です。生花の状態から飾り、時の移ろいとともに徐々に変化する色合いやフォルムを愛でながら、長い期間にわたって楽しめるのが魅力。季節を問わず植物を楽しみたいという方、マンションなどで植物を育てるスペースがないという方、生きた植物を育てる手間と時間を掛ける自信がないという方にもおすすめです。

    『朽ちてなお美しい ドライボタニカル入門』(小野木 彩香・著/エクスナレッジ・刊)



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